俳優の保阪尚希が、3月21日放送の『イッテンモノ』(テレビ朝日系)に出演した。

 番組冒頭で、司会の千鳥・ノブから「デビューは19歳のとき」と紹介された保阪は、「フジテレビさんの『このこ誰の子』(1986年)で主役をいただいて。これがデビューってなっているんですけど、実際はもっと前から。13歳から芸能界に入っている」と発言。

 ノブに「これ(13歳)はデビューって言わないんですか?」と聞かれ、「先輩役で出ていた梅宮辰夫さんから『保阪、役者はな、主役のドラマか映画を撮ったときがデビューだから』って言われたので。それを守ってデビューをこれ(19歳)にしている」と明かした。

 全盛期のドラマのギャラ事情へ話を振られると「僕らのときは主役でだいたい1本500万円の時代」と応じる。

 現在のテレビ業界とあまりにも違うため、出演者の芸人たちは「え? 1クールですか?」とリアクション。保阪に「1本。(つまり)1時間です」と解説されていた。

 俳優として『家なき子』(日本テレビ系)など、1990年代に大活躍した保阪だが、自分では「止め役が好き」とのこと。どういうことか。

「(ドラマの)4番手5番手とかで、1時間に3シーンくらいしか出てこないんだけど印象的な役。これが利益率が高いわけですよ。1本あたりの単価が決まってるから、1回でも主役をとっていると、ランクがあるので(ギャラは)下がらない」

 さらに、全盛期の時代を「我々の時代はドラマもかけ持つので。1クールで6本。クオリティが高かったかといえば別なんですけど。(現場に)行ってるだけ。

 たとえば、テレ朝からTBSまで移動で行くと(車じゃ)間に合わないからバイクなんです。バイクタクシーって昔あって。タレントだけ後ろにしがみついて、局入りする」と振り返った。

 ここで、ノブから「役がごちゃごちゃになりませんか?」と問われた保阪は、「僕は嫌われ役をやっていたので、だいたい同じ感じ(に演技する)」と告白。

 さらに「明るい役は飽きられちゃうんで」と発言し、悪役の方が生き残りやすいと説明していた。

 ドラマの制作費が下がり始めたことが、通販番組へ乗り換えるきっかけになったという保阪。彼のお金に対する嗅覚は、さすがの一言である。