育て!なでしこエンジニア 日本キャタピラー、研修・体験会を実施
ここ数年で工事のあり方は大きく変わりつつある。国土交通省が現場でICTを活用する方針「アイ・コンストラクション」を進めているためだ。日本キャタピラーの施設「D―テックセンター」(埼玉県秩父市)で開いた研修でも、参加者はICT対応の油圧ショベルに乗って指導を受けたほか、測量機器の操作や施工に必要な3次元(3D)データの作成など一連の作業を体験した。
また、同社は「建機を提供する立場として、建機が凶器と化す怖さを知ってもらう」(販売促進部)ことも重視し、使い方だけでなく安全対策も取り上げた。
油圧ショベルの運転席からでは、バケット周辺の状況が分かりにくいといった死角を示すとともに、建機と作業者との事故も紹介した。建機を操作する女性が少ないことから、安全対策の知識が十分ではないという。
一方、こうした現場では人手不足がさらに深刻化する可能性がある。アイ・コンストラクションにより作業効率の改善が見込まれるが、熟練作業者の離職をICT対応の建機やサービスだけで補うのは難しいのが実情だ。
そこで女性作業者の確保が重要な課題といえる。なでしこエンジニアの会で活動する日本キャタピラーには、“3K”といった現場のマイナスイメージをなくして女性も安全に働ける環境づくりを進める役割が求められそうだ。
(文=孝志勇輔)
