ロウ模型でGEの航空機エンジン部品を新規開拓した鋳造屋さん
ロストワックス鋳造では、ロウで部品の模型を作り、耐火物で被覆後、ロウを溶かして鋳型を得る。ここに、溶融金属を流し込んで鋳造する。手作業が必要な工程も多く、同製法専業メーカーとして蓄積した技術力が同社の強み。これまでに、米ボーイングにコックピット関連部品、三菱重工業にノーズギア関連部品などを供給してきた実績がある。
GE向けエンジン部品の生産体制構築が目下の課題だ。そのために、小型真空熱処理炉新設などの設備投資を2017年に実施した。鋳造、検査工程はGEの認証を取得済みで、熱処理工程の認証も18年3月までに取得予定。4月以降の量産開始を目指す。
機体部品の実績は豊富だが、エンジン部品は初めて。エンジン部品は交換需要があるため、取引が本格化すれば、受注数量は一定の規模を見込める。「エンジン部品は品質が一段と厳しく、品質保証の担当者には負荷がかかっているが、今がふんばりどころだ」と千田取締役。GEへの部品供給を足がかりに、さらなる新規開拓に結びつける考えだ。
(文=千葉・陶山陽久)
