東芝がメモリー以外でも半導体で攻める
パワー半導体は安定的な市場が見込める。さらに今後は電気自動車(EV)などを中心に、車載向け市場の成長が期待できる。
17年度はパワー半導体や大規模集積回路(LSI)といったメモリー以外の半導体デバイスと、ハードディスク駆動装置(HDD)で計200億円の設備投資を計画する。そのうち最も大きな割合をパワー半導体向けの投資に充てる。
Siパワー半導体は、前工程を担う加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)の設備改良などで生産能力を高める。加えて後工程(検査・組み立て)の姫路半導体工場(兵庫県太子町)で、設備を増設して組み立て工程の能力を上げる。
SiCパワー半導体は姫路半導体工場で、生産ラインのウエハーサイズを従来の4インチ(直径100ミリメートル)から6インチ(同150ミリメートル)に切り替える。
17年度中にラインの構築に着手する。ウエハーの大口径化で生産量増とコスト低減を実現し、鉄道や社会インフラシステム、自動車向けの採用拡大を狙う。
東芝の半導体事業は、利益の8割弱をメモリー事業が稼ぐ。メモリー事業売却後の半導体事業に残るのは、パワー半導体などのディスクリートとシステムLSI。メモリー事業の売却が決まり、新たな収益の柱の育成が課題だった。
