僕は一応編集者っぽいこともやっているので、サウサンプトンのこういうビジネスモデルは面白いなと思いました。


 表題の件ですが、ちょっと前に「李忠成が、最短で23日のレスター戦に出場するかもしれない」という日本の報道があったので、レスター戦のマッチデープログラムを購入しました。といっても、もちろんオンライン版です。年間購読39ポンド、1試合ごとのばら売りで2ポンドで購入できます。


 決済手段はペイパルのみなので、アカウントを持っていない人は予め作ってから購入してください。購入方法のレクチャーを書いてみましたので、よろしければこちらもご参考にしていただければ。


 で、このマッチデープログラムを読んでびっくりしたことが2つあります。まず、選手・監督それぞれに個人スポンサーがついていること。例えばナイジェル・アドキンス監督のスポンサーは「http://www.churchesfire.com/」という消火器の販売会社のようで、アドキンス監督のインタビューには最後に必ず
 
 
 
 こんな感じで、「Sponsored by churchesfire」という文言が入っているんですね。ちょっと、誰にどの程度のスポンサー料が入っているのかはよくわからないのですが、これは素晴らしいビジネスモデルではないかと思います。


 マッチデープログラムの選手一覧を見ると、どこからスポンサードされているかも出ています。で、当然契約されていない選手もあると。個人スポンサー枠を認めて、個別の交渉を代理人に任せると、紛争になった場合にいろいろややこしかったりするのでしょう。


 ただ、Jリーグ全体的に広告料収入が落ち、一方でゼロ円での海外移籍も一般化してきており、選手の年俸交渉でシビアな戦いを余儀なくされているクラブも多いと思います。そこで、選手としてもクラブとしても新たな収入源として個人スポンサー枠を認めれば、少しは財政の助けになるかなと思うんですが。まあ、こういう事例を各クラブや事務局が知らないわけはないし、知っている上で導入しないのだとは思うんですけれども。


 で、もう一つはちょっとネガティブな意味合いで、李忠成がレスター戦に出られるのか、それ以前に戦力としてどの程度評価されてるのかって部分で。


 レスター戦のプレビューとしてアドキンス監督がショートインタビューに答えているのですが、「1月の移籍市場で、若く才能あふれた選手を獲得できた。我々の助けになるだろう」という言及をしている一方で、デビューするかもしれない李忠成への言及はありませんでした。


 そういや公式ニュースにも、移籍決定後には李忠成の記事はなさげ。かわりに、スパーズからレンタル移籍となったスペイン人MFイアゴ・ファルケがデビュー濃厚という話になってます。


 で、気になってメンバー一覧を見ると、李忠成の名前はまだ登録されていません。こういう状態だと、レスター戦には恐らく出場しないのでは、と思います。まあ監督のインタビューで触れられてないからどうだって話でもありますが、これまでの報道のされ方を読む限りだと李忠成は非常に期待されてるって話だったので、「アレ?」と。


 まあ、海外移籍特約があったそうなので、李忠成は恐らくサウサンプトンに移籍金ゼロで加入しています。向こうのテンションも、その程度なのだろうなと思っておいたほうが良いのかもしれません。いずれにせよ、李忠成の大活躍を祈念しております。