Apple Watchを超えた? 腕時計だけで通話もデータできるLTE内蔵スマートウォッチが登場

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Apple Watchなどのスマートウォッチは、スマホと連携して使うことを前提としている。
つまり、スマホを忘れてしまうと何もできないスマートウォッチが多い。
そもそもスマートウォッチが通話やメッセージの通知を受けることができるのは、スマホが受けたものをそのままスマートウォッチに転送しているからで、スマホ本体がなければ、スマートウォッチの便利さが落ちるのは仕方のないことだ。

しかし、手ぶらでちょっと買い物などに行きたい時、スマートウォッチだけでスマホがわりになったら、と、思ったことはないだろうか。

LGから発売になった「LG G Watch Urbane 2nd Edition W-200」は、スマートウォッチ本体がLTE通信に対応しているので、スマホ本体が無くでも、スマートウォッチ単独で通信することが可能な製品なのだ。


スマートウォッチ単体で通話ができるLG G Watch Urbane 2nd Edition W-200


W-200は、LTEに加え3Gにも対応。ナノSIMカードスロットを搭載しているので、好きな通信キャリアのSIMカードを入れて使うことができる。最近流行りの格安SIMを入れて運用することも可能だ。

スマートウォッチのアプリのデータ転送量はスマホより小さいため、安い料金プランでも十分使うことも可能だろう。

またW-200の画面は、解像度が480x480ピクセルと、スマートウォッチの中でも高精細。
例えば、480x800ピクセルの格安スマホと横幅だけなら同じ解像度を持っている。これなら写真や細かい文字もくっきりと美しく表示できそうだ。

バッテリーも570mAhと比較的大きく、Apple Watchの倍以上。
待受けだけなら1日半、連続通話も2時間可能とパワフルさを誇るスマートウォッチなのだ。
時計部分のサイズは44.5ミリ、重量は92.8グラムなので、サイズ的には男性向けだろうか。
ここは是非、小型化を実現して女性向けのW-200も出してほしいものだ。


デザインはやや男性向き。女性向けバージョンも欲しいW-200


W-200は、OSにAndroid Wearを採用している。
すでに各社から販売されている同OS搭載スマートウォッチと同様に、多数のアプリが利用できる。またAndroidスマホと連携することはもちろんのこと、機能は一部限定されるもののiPhoneともペアリングして使うことも可能だ。

W-200は単体で通信できることから、腕時計型の簡易スマホとしても使うことができる。
海外での価格は約5万円。
他社のスマートウォッチよりはやや高いものの、スマホ不要で使える「第二のスマホ」として考えれば、十分にお買い得な製品とも言える。
是非、ハイエンド好き、ガジェット式好きなユーザーが多い日本での発売にも期待したいところだ。


山根康宏