文字コードの業界規格を制定しているユニコードコンソーシアムはこのほど、250種類の新しい絵文字が導入されたUnicode7.0を公開した。中国メディアの外灘画報はこのほど、「日本発の絵文字文化」が世界を「征服」しようとしていると伝えた。(写真は外灘画報の6月30日付報道の画面キャプチャ)

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 文字コードの業界規格を制定しているユニコードコンソーシアムはこのほど、250種類の新しい絵文字が導入されたUnicode7.0を公開した。中国メディアの外灘画報はこのほど、「日本発の絵文字文化」が世界を「征服」しようとしていると伝えた。

 記事は絵文字について、「情報に楽しさを付加し、文章に含みを持たせる新しい言語」であるとし、世界のユーザーに愛されていると紹介。さらに絵文字は「NTTドコモが1995年に青少年ユーザーの開拓を目的に、ポケベルに採用したハートの文字が起源」であり、「絵文字」という名称もその当時に生まれたものだと伝えた。

 続けて、絵文字の生みの親である栗田穣崇氏が米メディアに対し、「当時、日本の青少年たちが送信する大量のメッセージに感情的色彩を付加できるようにしたが、ハートの絵文字を導入したことで青少年ユーザーが急増するとは思わなかった」と語ったことを紹介した。

 さらに記事は、NTTドコモが絵文字を日本で流行させた立役者であるならば、世界に広めたのは米アップル社であると主張。「アップルが日本進出のためソフトバンクと手を組んだ際、ソフトバンクがアップルに絵文字の導入を要求、アップルはiOS2.2から絵文字を導入した」と伝えた。

 続けて絵文字は「プラットフォームやプログラム、言語に依存しない文字コード」であるUnicodeにも正式に採用され、世界へと広まったことを紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は外灘画報の6月30日付報道の画面キャプチャ)