内村航平の話すように「後味の悪いチーム戦」だった。ロンドン五輪の男子体操団体決勝が30日(日本時間31日)イギリスのノース・グリニッジ・アリーナで行われ、日本は演技を終えた時点で4位と発表されたが、その後審議を経て判定が覆り、2位に浮上。銀メダル獲得となった。(写真:5月に開催されたオリンピック・ロンドン大会日本代表決定競技会にて=筆者撮影)

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 内村航平の話すように「後味の悪いチーム戦」だった。ロンドン五輪の男子体操団体決勝が30日(日本時間31日)イギリスのノース・グリニッジ・アリーナで行われ、日本は演技を終えた時点で4位と発表されたが、その後審議を経て判定が覆り、2位に浮上。銀メダル獲得となった。(写真:5月に開催されたオリンピック・ロンドン大会日本代表決定競技会にて=筆者撮影)

 試合はとにかく波乱に満ちていた。2種目めの跳馬で山室光史が失敗し、左足を負傷。日本はここで乱れ始めた流れを戻すことができず、その後もミスが続いた。しかしそれでも、最終種目のあん馬までは2位。今回、順位を大きく変えることとなったのは、審議でも争点となった内村のあん馬での「降り技」だった。

 あん馬では、山室に代わって急きょ演技をした田中和仁に落下のミスがあったが、続く加藤凌平は落ち着いた演技を披露。そして最終演技者の内村。

 序盤からひとつひとつの技をしっかりこなした内村は、このまま着地まできめるかと思われたが、最後の「降り技」と呼ばれる、あん馬から倒立の形になり降りる技で大きく乱れた。審判団はこの降り技の難度を認めるか否か、というところで意見が割れたと考えられる。見る角度によっては、倒立をしているかどうかが微妙に見える乱れ方だったためだ。

 そのため、最初に内村に出されたのは13.466というかなり厳しい点数。しかしこれに対し日本が抗議、その結果、最後の技の難度が認められ、点数も14.166まで上がった。これにより日本は2位に浮上、銀メダル獲得となった。

 しかし、全体を振り返ってみると、内村自身は徐々に調子を取り戻しつつあるように見えた。あん馬こそ大きな乱れ方をしたが、得意とするゆかでは正確で美しいタンブリングを披露。鉄棒の離れ技もすべて高い位置で成功させ、他国を圧倒するクオリティをみせた。あとはこの悪い流れを断ち切って、うまく切り替えて個人総合に臨めるかどうか。世界選手権3連覇を果たした、王者内村の強気な演技を期待したい。(編集担当:藤間涼)