「2011年映画ワースト1位」映画を完全擁護する!
アダム・サンドラーが男女一人二役に挑戦したコメディ映画『ジャックとジル』(1月21日(土)ロードショー)が、米メディアで何故かコキ下ろされている。
まず<タイム>誌が選ぶ「2011年映画ワースト10」で1位、映画データベースサイト<IMDb>では10点満点中、まさかの2.9点・・・。一体何がそんなに不評なのか気になって調べてみると、どうにも「サンドラー演じる双子の妹ジルが酷すぎて受け入れられない」という、なんともボンヤリした理由のようだ。
しかしあのアル・パチーノが本人役(!)でガッツリ出演し、ジョニー・デップやケイティ・ホームズ(トム・クルーズの妻)という超豪華セレブリティらもキャストに名を連ねる超豪華なメジャー・コメディ作品で、どんな酷いキャラを演じたらここまでボロクソに言われるのだろう?と恐る恐る鑑賞してみたところ・・・なんのことはない、むしろサンドラー節全開!といった感じの安定感あるハイテンション・コメディだったのだ。
本作では「兄のジャックは仕事で成功し家族と共に優雅に暮らすが、妹のジルはいい年して独り身の超絶KYオバハン」という“一卵性の双子”をサンドラーが演じている。天真爛漫といえば聞こえはいいが、周囲の迷惑を顧みずに己の道を突っ走るので彼女が通った後は漏れなくハチャメチャ状態に・・・という妹ジルは、確かにメーター振り切れまくりの強烈なキャラクター。しかも見た目はまんまサンドラー(ガタイよすぎ)という、ほとんど天災みたいな女性キャラなのだ。
ただ、欧米ではブラック・ジョークや下ネタもある程度知的に演出しないと批判されがちな傾向があるが、“なにかと体を張るお笑い芸人”慣れしている日本人にとっては、この強烈キャラクターと劇中で巻き起こる事件も“ブラックな笑いどころ”としてプラスに受け止められるレベルだろう。
なんにしても、パチーノが嬉々として本人役を演じ(『スカーフェイス』ネタはもちろん、悪ノリ全開の歌やダンスまで披露!)、ジョニデもノリノリで出演(着ているTシャツに爆笑)するという、本国におけるサンドラーへの信頼度が窺える本作。“怖いもの見たさ心”をくすぐられる作品であることは間違いない。
■関連リンク
『ジャックとジル』http://www.jack-jill.jp/
