hideco(撮影:野原誠治)
 昨年12月、ファーストアルバム「Sweet Noodle Pop」から約2年半振り6作目となるシングル「キミモノガタリ」を発表したlittle by little(リトルバイリトル)。2003年12月に発表してオリコン初登場6位を記録したデビューシングル「悲しみをやさしさに」より、ポジティブでアップテンポなナンバーがアニメのテーマ曲に起用されること多かったlittle by littleだが、本日28日に発表された7作目のシングル「Pray」は、インディーズ時代から温め続けた珠玉のミディアムバラード。

――今回の「Pray」はインディーズ時代の楽曲とのことですが、実際に作られたのはどれぐらい前ですか?

hideco:2002年だから、6年前ですね。

――歌詞には手を加えずに、その当時のままですか?

hideco:その時はまだ1番しかなくて、リリースするにあたって最近2番が出来たんですけど、1番はほぼイジってないですね。

――6年前と今とで、心境の変化を感じることはなかったですか?

tetsuhiko:普遍的なものであるので、心境が変わったからといって、出来上がった歌詞をイジることはあまり無かったですね。本当は、その時の1番の気持ちをそのまま2番も書ければ良かったんですけど、どうもしっくり来なくて。6年間、試行錯誤という形になっていましたね。

――little by littleの歌詞には、直接的ではなくても、世の中に対するメッセージが込められていると感じているのですが、当時と今とで変わらないのはどんなことですか?

tetsuhiko:当時と今とで何も変わっていないのは、歌詞にあるように「変わりたい 変われない」という部分が非常に大きいのかな。「いつまで続くのかな?」と思いつつも、きっと誰もがもっている気持ちだと思うので、このまま書いちゃっていいんだなと。little by littleの曲は割と、前向きな歌詞がドーンとサビにあったりするんですけど、いきなり「ひび割れた」から始まるような。その言葉だけを取るととてもネガティブな感じがするんですけど、ちょっと正直に書いてみようかな、という気持ちでしたね。

――6年間書けなかった2番の歌詞は、スラスラと書けましたか?

tetsuhiko:日暮里に住んでいたことが大きかったでんすけど、佐藤修悦さんのガムテーム案内文字を見た時に、「ひょっとしたら、自分がすごく孤独だと感じていても、本当の孤独じゃないんだな。例えば修悦さんがテープで行き先を貼ってくれたように、きっと誰かが何かのために、実は優しさというのはそこら辺にいっぱいあるのに、気が付いていないだけなんだな」と。そう思った時に、駅で浮かんだ情景とかが盛り込まれて、スラスラと出来ましたね。

――先程言われていたように、シングルではアニメのテーマ曲になるようなアップテンポでポジティブなイメージが強かったですが、今回のようなシリアスな曲を歌うに際し、hidecoさんとしては如何でしたか?

hideco: 6年前に1度歌っていたというのもあって、レコーディングの前にデモの段階で2人で一応固めているから、あまり考えずに。「変わりたいけど、変われない」というのは、誰もが一度は思うことだと思うし、そういう込められたメッセージを伝えるという意味では、今までとあまり変わらないのかな。テンポは変わっているけど、こういうテンポの曲をシングルで出せることは、変わりたいけど変われた所(笑)。

tetsuhiko:張って歌うものと、ミディアムで表現豊かに歌うというのは、歌い方が全然違いますよね。カップリングやアルバムでちょっとあったぐらいで、あまり見せる機会がなかったんですけど、これがもしシングルで出せたらすごくいいだろうな、とは思っていました。

――二人にとって変わりたいけど、変われないことは何ですか?

hideco:いつも何かに挫折して、また繰り返してと、中途半端に終わってしまいがちなので。最近ギターを練習しているんですけど、続けたいなと思います案外、飽きっぽいんですかね(笑)。

――熱しやすく、冷めやすい?

hideco:それはすごくあると思います。でも今回はもう無いように、一応高いギターを買って、「元を取らなきゃもったいない!」ぐらいな感じで(笑)。

tetsuhiko:僕はもう、日々ですね。年を重ねていくと、「変わったね」と言われることが少なくなってくると思うんですよね。昔はもっと普通に、友達や周りの人達と「何か変わったね」というのがあったような気がしていて。そういう常に何か新しいことを取り入れていきたいなと思って。特に音に関しては、デモをたくさん作るので色々なことをやるんですけど、意外と芯の部分では変われない部分があったり。自分には向いていない音もあるんだなというのを日々確認しながらも、新しいことを取り入れるのはヤメないでおこうという。いい意味で、変わりたいけど変われない部分というのは、きっと音楽をやっている人だったら、あるかもしれないですね。