2026年8月は台風3〜6個が日本に接近予想 お盆頃にかけて発生増加の可能性

日本気象協会の独自予報モデルによると、8月は4〜7個の台風が発生し、このうち3〜6個が日本に接近する予想です。台風による雨や風だけでなく、接近前の危険な暑さや、動きの遅い台風による長期間の大雨・暴風、高波にも注意が必要です。台風の進路から離れた地域でも大雨となることがあるため、進路だけでなく、前線や雨雲の動きにも注意が必要です。
2026年の台風発生数はすでに平年を上回るペース
2026年は、1月から7月まで毎月台風が発生しています。6月には2個、7月は30日までに5個発生し、今年発生した台風は合計13個となっています。
1月から7月までの台風発生数の平年値は合計7.9個ですが、2026年はいつもより速いペースで台風が発生しています。また、6月は日本への接近数も多く、平年の0.8個を大きく上回る3個の台風が接近しました。
8〜10月の台風発生・接近の見通し


日本気象協会の独自予報モデルの解析によると、台風の発生数は8月と9月は平年並み、10月は平年並みか少ない見込みです。日本への接近数は、8月は平年並みか多く、9月と10月は平年並みとなる予想です。
もともと8月は、1年の中でも台風の発生数と接近数が特に多い時期です。8月の台風発生数は4〜7個、接近数は3〜6個程度と予想しています。
今後、お盆頃にかけて日本の南海上で台風が発生しやすくなり、台風が相次いで発生する可能性があります。今年は太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱まる時期があると予想されているため、台風が太平洋高気圧の縁を回るように北上し、沖縄・奄美だけでなく、西日本から北日本まで広い範囲に影響するおそれがあります。
台風が来る前から「危険な暑さ」に注意

台風が日本の南から北上すると、台風周辺の暖かい空気が日本付近へ流れ込みます。このため雨や風が強まる前から、猛烈な暑さとなることがあります。特に台風に向かって吹く風が山を越える地域では、フェーン現象によって気温が急激に上がる可能性があります。日本海側を中心に、体温を上回るような危険な暑さになるおそれもあります。
ベランダや庭にある飛ばされやすい物の片付けなど、屋外で台風への備えをする際は、雨や風が強まる前に、できるだけ朝や夕方の比較的涼しい時間に行いましょう。気温や熱中症情報を確認し、作業を短時間に分ける、こまめに休憩する、水分や塩分を補給するなど、熱中症対策も必要です。体調に異変を感じた場合は、無理をせず作業を中止してください。
また、暑い時期に停電すると、エアコンや扇風機が使用できなくなる可能性があります。飲料水や食料、モバイルバッテリーに加え、保冷剤やうちわ、小型扇風機、非常用電源なども確認しておきましょう。
動きの遅い台風 雨や風の影響が長引くことも
夏は台風を動かす上空の風が比較的弱く、台風の移動速度が遅くなったり、複雑な進路を取ったりすることがあります。台風の速度が遅い場合、同じ地域で大雨や暴風、高波が長く続くおそれがあります。台風が通過した後も、すぐに天気が回復するとは限りません。
台風の動きが遅い場合、鉄道や飛行機の運休、道路の通行止め、停電などの影響が長引く可能性があります。お盆の帰省や旅行と台風の接近が重なりそうな場合は、鉄道・航空会社の運行情報や道路情報をこまめに確認し、出発日時の変更、予定の短縮や中止、別の移動手段の利用などを早めに検討してください。台風が接近してから無理に移動するのではなく、安全に移動できるうちに予定を見直すことが大切です。
また、台風の進路から離れている地域でも、前線の位置によっては大雨となることがあるので注意しましょう。
秋は「発達した台風」の接近にも注意

気象庁によると、2026年は春からエルニーニョ現象が続いているとみられています。エルニーニョ現象が発生している年は、台風が平年より日本から離れた海域で発生し、暖かい海上を長く進むことで、十分に発達した状態で日本付近へ接近するおそれがあります。
9月以降の台風発生数や日本への接近数はおおむね平年並みの予想ですが、一つの台風による影響が大きくなる可能性があります。台風シーズン後半まで、最新の情報を確認するようにしてください。
