病院から自宅まで、普段は「2000円」ほどのタクシー料金が、今回は「3500円」…。料金を見た夫は「遠回りされたんじゃない?」と言いますが、一度支払ってしまった場合でも返金を求めることはできるのでしょうか?

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通常は2000円の区間で3500円のタクシー代を請求された場合、意図的な遠回りであったことが証明できれば、後からでも返金を求めることができる可能性があります。ただし、適切な手順を踏まず、証拠も残っていない場合は、タクシー会社への相談が難しくなるかもしれません。   本記事では、差額の1500円を取り戻すための具体的な方法と、事前に知っておくべきポイントを分かりやすく解説します。

タクシー代を高く請求されたら遠回りを疑うべき?

病院での診察や治療を終えた帰り道、体調がすぐれない時や天候が悪い時には、タクシーを利用することもあるでしょう。しかし、いつもより高い料金を請求されると、戸惑うかもしれません。
実際は、ドライバーが故意に遠回りをして運賃を水増しするといったケースは、タクシー業界全体で見ればそれほど多いとはいえないでしょう。現在のタクシーにはGPS機器やドライブレコーダーが搭載されており、配車アプリの普及や評価機能によって透明性が向上しているため、不正な行為はすぐに発覚するリスクがあるからです。
ただし、料金や運行ルートを巡るトラブルが全くないわけではありません。特に、飲酒後や土地勘のない場所でタクシーを利用する場合は、普段利用しているルートとの違いに気付きにくいこともあります。
一方で、料金差が発生した原因が必ずしも悪質な遠回りとは限らない点にも注意が必要でしょう。道路の激しい渋滞や工事による通行止めを回避するために迂回した結果、距離が伸びて料金が上がってしまったケースや、乗客が想定している最短ルートとドライバーやカーナビが選んだ最適なルートに違いがあったケースも考えられます。
表面上は遠回りに見えても、結果的に到着時間が早くなっている場合もあります。まずは「意図的な遠回りなのか」「渋滞回避などの仕方のない事情があったのか」を見極めることが重要です。

意図的な遠回りを証明できれば返金される?

もし、特別な事情もないのにドライバーが無断で遠回りし、普段より高い金額を請求された場合、意図的な遠回りであったことが証明できれば、過払いとなった料金の返金を求めることができる可能性があります。
法律上の観点から見ると、乗客がタクシーに乗り込んで目的地を伝えた時点で、乗客とタクシー運転手との間には「旅客運送契約」が成立します。
この契約において、運転手は乗客を安全かつ合理的に目的地へ運送する債務を負い、乗客は運賃を支払う債務を負うのです。そのため、正当な理由なく、事前説明や同意もないまま不合理な遠回りをした場合には、運転手側に債務不履行が問題となることがあります。
不当な遠回りと判断された場合、乗客はタクシー会社に損害賠償を請求できる可能性があります。

過払い金を返金してもらうための3つの手順

遠回りによって発生した過払い金を返金してもらうためには、迅速かつ適切な手順を踏むことが欠かせません。具体的にやるべき3つのステップを確認しておきましょう。
第1のステップは「領収書を確実に受け取り保存すること」です。領収書にはタクシー会社名、車両番号、運転手の情報、乗車日時、利用料金などが記載されています。これがなければ、どのタクシーでトラブルが起きたのかを証明することが難しくなります。
第2のステップは「証拠をそろえてタクシー会社へ連絡すること」です。普段利用しているルートと、今回走ったルートの違いを示すため、スマートフォンなどのカーナビアプリの履歴や走行記録を保存しておくと有利になります。
領収書を手元に用意した上で、タクシー会社のアフターサービスやカスタマーサポートへ連絡し、「普段は2000円程度の区間なのに3500円かかった。合理的な理由のない遠回りではないか」と事情を説明します。
第3のステップは「解決しない場合に第三者機関へ相談すること」です。タクシー会社との話し合いで納得のいく回答が得られない場合や、誠意ある対応をしてもらえない場合は、消費生活センターや各都道府県のタクシー協会などの第三者窓口へ相談しましょう。

まとめ

タクシー利用時に、普段より高額な料金を請求されると、戸惑う方もいるでしょう。こうした状況に遭遇した場合は、慌てず適切に対応することが大切です。まずは受け取った領収書や走行ルートの確認を行い、本当に不当な遠回りであったのかを検証しましょう。
乗車時に行き先やルートを確認し、領収書を保管するなど基本的な対策を心がけることで、万が一トラブルが発生した場合にも冷静に対応しやすくなります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー