ウイスキーハイボールと相性抜群!意外な組み合わせ6選 肉もコナモンも中華もいい
2009年頃に起きたハイボールブーム以降、食中酒として欠かせない存在になったウイスキーのソーダ割り。料理との相性は言わずもがなですが、さらに踏み込んだコアな組み合わせを、ウイスキーを愛するライター池田と酒好きのライター菜々山が探してきました。
[What IS Whiskey]
大麦麦芽などの穀類を原料にした蒸留酒で、それをオーク樽などで熟成させたものがウイスキー。スモーキーフレーバーは、麦芽を乾燥するときにピート(泥炭)を炊き込むことで生まれるものだ。単一の蒸留所のモルト原酒のみを瓶詰めしたのがシングルモルト。世界には、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの5大ウイスキーがある
【アランハイボール×ポテサラ】スイートよし、スモーキーもよし!各種ウイスキー×燻製が超楽しい(ライター池田)『燻製×ハイボール 燻男(いぶしお)』@新橋
店に足を踏み入れた瞬間にすでに心地いい燻香に包まれる。『燻男』の店名そのままに力強い自家製燻製メニューが揃い、燻製といえば、鉄板はやはりウイスキーハイボール。揃っているウイスキーの種類も世界の5大ウイスキーをフォローする100種類以上。どうだ!
ウイスキーと言えばそのスモーキーフレーバーやピーティさが燻製と合うわけだけど、ここではさらに幅広く、ペアリングの妙を体感できる。
たとえばアランハイボール。赤い果実を感じさせるようなスイートさのある味わいだが、これに燻製たまごやベーコン、いぶりがっこが入ったポテサラを合わせたら?
燻製たまごのスモーキーポテトサラダ858円、アラン10年ハイボール748円

『燻製×ハイボール 燻男(いぶしお)』(手前)燻製たまごのスモーキーポテトサラダ 858円 (奥)アラン10年ハイボール 748円 マッシュされたポテトの中にはベーコンといぶりがっこ、上に半熟の燻製たまごとイクラがのる。仕上げのペッパーと燻製されたオリーブオイルがまたよし。アランはスイートでまろやかな味わい。飲みやすく、燻製の力強さを甘く包み込むようなペアリングでおすすめ
燻香のアクセントをアランのなめらかな風味が包み込み、なんともナイス。かと思えば思い切りパンチの効いた「肉盛り」に自家製の「燻製ハイボール」。このハードパンチがぶつかり合う旨さもたまらない。
ぜひ、いろんなペアリングを楽しまれたし!
店長:大貫智哉さん「ストレートやロック飲み方も自由に楽しんでください」

『燻製×ハイボール 燻男(いぶしお)』燻製は店内の燻製機で作る自家製。ウイスキー樽のオークチープを使う
[店名]『燻製×ハイボール 燻男(いぶしお)』
[住所]東京都港区新橋3-16-10リカム4ビル2階
[電話]03-5843-8090
[営業時間]17時〜24時(フード23時、ドリンク23時半LO)
日・祝(不定期営業あり)
[交通]JR山手線ほか新橋駅烏森口から徒歩2分
【赤丸ブレンド×羊焼肉】若草のようなラムの香りと芳醇さ、上質なモルトの味わいとピッタリ(ライター池田)『赤丸ヂンギス』@四谷三丁目
ラム肉好きにとってその魅力といえば、焼いたときに立ち昇るどこか若草を思わせるような爽やかな香り。そしてくどさがなくてジュワッと染み出すような旨みのある脂……。そのおいしさをいろんな食べ方でゆっくり楽しんでほしいというのがここ『赤丸ヂンギス』だ。
まずは七輪で。ラム肉の中でも厳選された部位クラシタ肉を使う生ラムの塩焼きをさっと焼く。肉の旨みに炭火に滴り落ちた脂の煙がまとわされ、そこに「赤丸ブレンド」のハイボールを。アイラモルト3種をブレンドしたオリジナル。スモーキーさ全開で少し甘さもあって炭焼きにピッタリだ。
赤丸ブレンド(ハイボール)1090円、肉巻きにんにく串焼き960円、ラムギョプサル1680円、生ラムのねぎ塩焼き1530円

『赤丸ヂンギス』(ドリンク)赤丸ブレンド(ハイボール) 1090円 (料理:手前から時計回りに)肉巻きにんにく串焼き 960円、ラムギョプサル 1680円、生ラムのねぎ塩焼き 1530円 蒸しあげたにんにくを肩ロースで巻いて焼いたり、オレンジソースに漬け込んだ肩ロースを焼いてサンチュで巻いていただくのもいい。厳選されたこだわりのウイスキーも20種類以上揃う
生ラム肩ロースのジンギスカンには、山崎12年でいこうか。やさしく火が通ったラム肉をギュッと噛み締めつつ、ボディとリッチな熟成感のある味わいで追う。口中に溶け出したラムの芳醇さと合うなあ。
自家製のリンゴダレもさっぱりフルーティ。いくらでもいけるぞ。
店主:関宏美さん、関恒夫さん「前菜から網焼き、ジンギスカンまでごゆっくりどうぞ」

『赤丸ヂンギス』
[店名]『赤丸ヂンギス』
[住所]東京都新宿区荒木町7安藤ビル1階
[電話]03-5919-3435
[営業時間]18時〜22時半(22時LO)
[休日]月・火・水
[交通]地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅4番出口から徒歩4分
【燻酒ハイボール×カラスミペペロンチーノ】とびきりの料理とハイボール、組み合わせの妙をバーカウンターで(ライター菜々山)『Cabinet(カビネ)』@池尻大橋
扉を開けると壁一面の棚にボトルがずらりと並んだバックバーの景色に圧倒されてしまった。数を尋ねてみれば「千種類を超えてからはわからない」と店主の増田晶さんはさらりと語る。
こんな店でのフードはチョコレートや乾き物が中心かと思いきや、サラダにパスタ、メイン料理まであるではないか!とはいえ散漫な揃えではない。”酒に合う”という一点が確かな軸なのだ。
ならば、とすすめてもらった組み合わせが、このアイラシングルモルトのハイボールと伊産からすみのパスタ。
イタリア産ボッタルガ(からすみ)のペペロンチーノスパゲッティーニ2090円

『Cabinet(カビネ)』イタリア産ボッタルガ(からすみ)のペペロンチーノスパゲッティーニ 2090円 ソースにも仕上げにもたっぷり使ったからすみの風味が贅沢に膨らむ。にんにくの香りや唐辛子の刺激もアクセント
まず前者に挑めばパチパチと鼻先をくすぐる炭酸の泡から立ち上るのは「燻酒」という名に違わぬ尖ったピート香。やや強く感じるその風味もパスタを口に含めば、魚卵の凝縮した旨みとコクが広がって、ふたつがまあるい円を描くように手を取り合っていた。
料理が酒を、酒が料理を引き立て合う、その最高地点をこのカウンターで味わって。
店主:増田晶さん「雰囲気を守るため来店は4名以下でお願いします」

『Cabinet(カビネ)』
[店名]『Cabinet(カビネ)』
[住所]東京都目黒区東山3-12-4ナカミ東山ビル1階
[電話]03-3715-5086
[営業時間]19時〜翌1時頃
[休日]日
[交通]東急田園都市線池尻大橋駅東口から徒歩3分
【タリスカーハイボール×牡蠣のお好み焼き】これぞ”海のマリアージュ”牡蠣の旨さがぐんぐん迫る!(ライター池田)『お好み焼き辰(TATSUMI)』@蒲田
生牡蠣にシングルモルト。殻の中に1滴2滴、そこをすかさずチュルッとやる――ウイスキーの本場スコットランド流の最高の楽しみ方だが、だとすればもう、これしかないって組み合わせを発見!
『辰』の「カキオコ」とタリスカーハイボールだ。まずはふっくらした牡蠣が4つ入ったタネを惜し気もなく潰して混ぜる。一瞬、ええっ!と思うがこれがエキスまで余すことなく味わえる秘密。焼き上がるほどに牡蠣の香りがあがってくる。
タリスカー10年ハイボール1040円、カキオコ1900円

『お好み焼き辰(TATSUMI)』(左)タリスカー10年ハイボール 1040円 (右)カキオコ 1900円 紅生姜やイカの食感もいいアクセント
合わせるはタリスカー10年。リッチで力強く、スモーキーさの中に潮の香りを感じさせるというモルトだ。マヨに青のり、カツブシで仕上がったお好み焼きはまさに牡蠣バクダン。そこにシュワワ〜と海の香りとピーティさ。はい、”海のマリアージュ”です。
ちなみに上質なもみ海苔をふんだんに使った「海苔もんじゃ」。これに香ばしいワイルドターキーライでやるのも相当によいです!
店長:佐藤辰海さん「岡山の漁師メシ、カキオコをヒントに誕生しました!」

『お好み焼き辰(TATSUMI)』
[店名]『お好み焼き辰(TATSUMI)』
[住所]東京都大田区西蒲田7-4-3ソシアルプラザ2階
[電話]080-6470-2656
[営業時間]17時〜23時(22時LO)※金・土・祝前日は〜24時(23時LO)
[休日]不定休
[交通]JR京浜東北線ほか蒲田駅東口から徒歩2分
【白州ハイボール×麻婆豆腐】ガチ中華×世界のハイボールしかもリーズナブル!(編集戎)『味源』@人形町
小さな居酒屋然とした間口からは想像できないレベル。絶品のガチ中華と世界のハイボールを「え、いいの?」ってリーズナブルさで楽しめる店を見つけちゃったのである。
まずは看板の「頂天石鍋麻婆豆腐」を。クツクツと熱々で供され、豆板醤の旨みやコクも、直前に挽かれた四川山椒の香りと痺れも本格。それをハフハフしながらハイボール。今回は森とカンキツ香る白州の爽やかさが、料理の味わいを常に新鮮にして合うなあ。
頂天石鍋麻婆豆腐1078円、白州ハイボール1320円

『味源』(手前)頂天石鍋麻婆豆腐 1078円 (奥)白州ハイボール 1320円 辛さは3段階で選べるイチオシメニュー。痺れと旨みを爽やかな白州で迎え撃つ!
ちなみにこちらには世界のウイスキーが15種類も揃っていて、いろんな組み合わせを楽しめる。
自家製辣油の旨みがあり辛さが強烈だけどクセになる「よだれ鶏」に意外に合うのが、ライトなグレンフィディック。さらに、外はサクッと揚がり中はトロリのナスに塩山椒が絶品の「四川ナスの黄金揚げ」。これには落ち着きのあるアイリッシュモルト、タラモアデューで。
いやはや楽しさが止まらん!
店主:ギタオさん「いろんな飲み放題セットも用意しています」

『味源』
[店名]『味源』
[住所]東京都中央区小網町18-11鈴木ビル1階
[電話]03-5614-0258
[営業時間]11時〜15時、17時〜24時(フード23時半LO)、土・祝:11時〜14時(フード13時半LO)、18時〜22時
[休日]日
[交通]地下鉄日比谷線ほか人形町駅A6出口から徒歩4分
【メーカーズマークハイボール×カレー】スパイスの豊かな香りと刺激になめらかに甘いメーカーズが絶妙(ライター池田)『アジャンタ』@麹町
日本のインド料理の草分けというべき『アジャンタ』のカレーは、創業の1957年から一貫して変わらない本場南インドの味だ。
特徴と言えるのが種類を厳選してふんだんに使われたスパイスの豊かな香りと刺激。さらに水は一切使わずココナッツミルクを使うので、素材の旨みが薄まることなく、ダイレクトに引き出されている。
さて、そこにハイボールを合わせるなら?メーカーズマーク。やさしい甘みとなめらかなのど越し、味わいの濃さ。これがカレーと合う。深いスパイシーさを誇るマトンやチキン、キーマなど、看板のムルティ家のカレーとぜひ。
チキンカレー2035円、マトンカレー2035円、メーカーズクラフトハイボール902円

『アジャンタ』(手前から時計回りに)チキンカレー 2035円、マトンカレー 2035円、メーカーズクラフトハイボール 902円 チキンもマトンもすべて店でカットし、カレーの種類ごとにイチから仕立てていく。しっかりした肉の味わいと深いスパイス感。辛いだけじゃないナチュラルな旨みがアジャンタが守る伝統の味だ
そしてここに来たらほかにも多彩な南インド料理を。
たとえばお酒のつまみにぴったりな「マトンカリスッケ」。スパイスが素材の旨みを引き出したそのドライな辛さには「大人のマンゴーラッシー」を。程よいアルコールと甘酸っぱさが辛さをいい感じに和らげてくれる。
シェフ:サム・チョックリー・ナンガムさん「カレーはひとつずつイチから丁寧に作ります」

『アジャンタ』
[店名]『アジャンタ』
[住所]東京都千代田区二番町3-11
[電話]03-3264-6955
[営業時間]10時〜22時半(22時LO)※日・祝は〜21時半(21時LO)
[休日]無休
[交通]地下鉄有楽町線麹町駅5番出口から徒歩1分
撮影/西崎進也(燻男、赤丸ヂンギス、味源)、小島昇(カビネ、辰、アジャンタ)、取材/池田一郎(燻男、赤丸ヂンギス、辰、味源、アジャンタ)、菜々山いく子(カビネ)
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
※画像ギャラリーでは、ウイスキーハイボールに合う絶品料理の画像をご覧いただけます
※月刊情報誌『おとなの週末』2026年7月号発売時点の情報です。

