IWGP王者・辻陽太、「G1」史上3人目「偉業」へ激白「生まれ変わりゆく新日本プロレス…象徴として優勝します」…7・11シカゴで開幕
新日本プロレスの真夏の最強戦士決定戦「G1 CLIMAX 36」が11日(日本時間・12日)に米シカゴのNOW Arenaで開幕する。
今年はAブロック10名、Bブロック10名。合計20名が出場。各ブロック上位2名が8月15日の両国国技館での決勝トーナメントに進出し8月16日の両国国技館での優勝決定戦で最強戦士が決まる。
4年連続4度目の出場となるIWGPヘビー級王者の辻陽太は、武藤敬司(1995年大会)、佐々木健介(2000年大会)に続く史上3人目のIWGP王者でのG1制覇に挑む。大会目前に辻はスポーツ報知の取材に応じ、初優勝にかける思いを明かした。(取材・構成 福留 崇広)
―IWGP王者として初めてのG1が開幕します。王者で優勝は、過去に武藤敬司(1995年大会)と佐々木健介(2000年大会)の2人だけです。
「プレッシャーはありますよ。だけど、それを楽しむぐらいの余裕がないといけないと思っています。生まれ変わりゆく新日本プロレスにとって最初のG1。変わる象徴として、チャンピオンとして優勝します」
―リーグ戦のポイントは?
「鷹木信悟戦が肝だと思っています。僕にとっていつかは倒さなきゃいけない相手ですし、IWGP戦ではまだ実現していないので、高い壁ですが潰しにいきます」
―気になる相手は?
「Yuto―Iceですね。同門対決でもありますし立派な同世代を牽引する1人ですから。彼とはヤングライオン時代に道場で一緒に生活はしていたんですが、彼のケガとかがあって対戦することはほとんどなかった。シングルはもちろんない。今のYuto―Iceは、凱旋帰国後すぐにタッグ王座を取ってカリスマになっているんで対戦するのが楽しみです」
―開幕戦のシカゴでは昨年の覇者、KONOSUKE TAKESHITAと対戦します。
「組み合わせが決まる前からTAKESHITAとはシカゴで当たるなと思っていました。なぜなら、米国のファンが見たいのはAEWのKONOSUKE TAKESHITAと新日本のチャンピオンである僕だと考えていましたから。前回は1・4東京ドームで僕が(IWGP世界王座への)挑戦者の立場で会場もドームという言ってみれば僕のホームであり追い風だった。だけど、今回は立場が逆。米国は彼のホームですからね。これは、楽しみでもあり不安でもあります」
―Bブロックは誰が決勝トーナメントまで勝ち上がってくると予想しますか?
「Bで気になるのは海野翔大です。彼の活躍は、このG1だけじゃなく新日本プロレスの今後を左右すると思っていますから。これは、海野だけじゃなくて上村優也もそうなんですが。新日本プロレスの中心にいるべき人物です。彼がどんな結果を残すか…今大会は、現世代の先駆けとしてのG1ですから、その意味でも海野、上村の活躍は非常に重要になってくると考えています」
―柔道金メダルのウルフアロンは、リーグ戦を勝ち上がりますか?
「デビュー戦でベルトを獲(と)って金メダリストのポテンシャルを感じました。ただ、このG1をデビュー半年で決勝トーナメントまで行くのは金メダリストでも難しいと踏んでいます。一戦、一戦、勝てばいい今までとG1は違います。公式戦9戦、さらに優勝までは11戦を勝ち抜かないといけない。しかも、これは柔道じゃなくてプロレスですから。厳しいですよ。僕の頭の中には彼が決勝トーナメントまで勝ち上がってくることは想定していません。ただ、ウルフに言いたいことは、金メダリストであれば、そんなチャンピオンの腐った予想を覆してほしい」
―1・4ドームでIWGP2冠王となり、一時、陥落したが6・14大阪城でカラム・ニューマンからIWGPを奪還。頂点に立って見える景色は変わりましたか?
「チャンピオンになる前から新日本プロレスを俯瞰(ふかん)で見ていたところはありましたが、チャンピオンになってより高い位置から見られるようになった。今は、リングの中だけじゃなくて外にも影響を及ぼしていかないといけないと思っています」
―どう影響を与えたいと思っていますか?
「今は、常に新日本プロレスを広げていくためにはどうしていくことがいいのかを考えています。ひとつには、(親会社が)テレビ朝日さんになったので、こういう言い方はおこがましいかもしれませんけど、僕を含めメディア出演をしっかりして今の新日本プロレスのプロレスラーはこうなんだということをアピールしていきたい。あとは試合以外でも全国、各地に赴いてファンと触れ合っていきたいですし、それは日本だけじゃなくてアジアにも出向いて活動していきたい。新日本プロレスをさらに広めるためにもまず僕らがリングで頑張らないといけないことが第一です。そこから新体制になってさらに進化・発展し、熱狂を作っていかないといけない。会社も一緒になって同じ方向を向いて頑張っていきたいですね」
―新体制の会社に求めることはありますか?
「AEWとの関係性を整理していかないといけないと思っています。今までは、言ってみれば一方通行でAEWが強くなって新日本プロレスはへりくだっていた。僕は、(AEW参戦を巡り)ボイコットを示唆しましたけど、それは別にAEWが嫌いじゃなくて新日本プロレスのAEWの関わり方に問題があるからそういう発言をしました。何でもかんでもAEWの言うことだけを聞いてどうぞ好きにやってくださいって言っているのはダメです。そこにメスをいれたい。それができるのはチャンピオン。決してAEWが嫌いだから言っているわけじゃないということは理解してほしいですね」
―新日本プロレスを背負う覚悟の表れですね
「これまでの僕は賛否の否が少ないレスラーだと思うんです。だけど、チャンピオンになって別に狙ったわけじゃないんですが波紋を起こした。波紋を起こして否定されるのは人としては気持ちいいものではないけど、プロレスラー・辻陽太としては大事なことだと思います。ただ、会場で否定される声は聞いてないんです。アンチの人たちはネットで言っているだけだから僕には届かない。文句があるなら会場に来て言ってほしいと思っています」
―おっしゃる通りですね。
「チャンピオンとして僕が目指しているのは、ファンのみなさんに挑戦者が応援されるタイトルマッチじゃなければいけないと考えているんです。それがどんな相手であろうと、仮に(H.O.Tの)成田蓮であってもチャンピオンを倒せって言われるぐらいのチャンピオンにならないといけない。誰が相手でもファンのみなさんが『辻陽太を倒せ!』って思われるほど強い王者になります。そのためにもG1は制覇しなければいけない」
◆G1大会規定
・20選手がA・B、2つのブロックにわかれてリーグ戦を行う。
・公式リーグ戦はすべて30分1本勝負。
・全ての勝ちは2点、全ての負けは0点、全ての引き分けは両選手1点、無効試合は両選手0点。
・リーグ戦で1位と2位の選手が同点の場合はリーグ戦の直接対決の勝敗で順位を決定する。
・1位と2位の選手が複数で直接対決の優劣がつかない場合は優勝決定戦進出決定戦(ルールは状況に応じて決定)を行う。
◆出場選手
▼Aブロック
・KONOSUKE TAKESHITA
・ボルチン・オレッグ
・辻陽太
・鷹木信悟
・ジェイク・リー
・SANADA
・後藤洋央紀
・グレート‐O‐カーン
・Yuto―Ice
・大岩陵平
▼Bブロック
・海野翔太
・上村優也
・ドリラ・モロニー
・ザック・セイバーJr.
・カラム・ニューマン
・成田蓮
・ゲイブ・キッド
・HENARE
・ウルフアロン
・OSKAR
◆辻陽太の公式戦
▼11日(シカゴ)KONOSUKE TAKESHITA
▼18日(北海きたえーる)後藤洋央紀
▼21日(仙台サンプラザホール)SANADA
▼25日(EBARA WAVE アリーナおおた)鷹木信悟
▼29日(大阪・大和大学 大和アリーナ)Yuto―Ice
▼8月1日(広島サンプラザホール)大岩陵平
▼6日(後楽園ホール)ボルチン・オレッグ
▼9日(Gメッセ群馬)グレート―O―カーン
▼12日(アクトシティ浜松)ジェイク・リー

