【北九州記念】フリッカージャブが小倉王者 西園翔師と人馬で初タイトル「本当にうれしい」 スプリント界へ堂々名乗り
「北九州記念・G3」(5日、小倉)
スプリント界の覇権争いに、堂々と名乗りを上げた。1番人気のフリッカージャブが道悪馬場でも強さを発揮し、重賞初制覇。管理する西園翔太調教師(36)=栗東=にとっても初の重賞勝利となった。2着には9番人気のジェニファー、3着には4番人気のヨシノイースターが入った。
梅雨前線の影響によって、刻々と変化した馬場状態。発表は重。スピードだけでは押し切れない難解なコンディションにも動じることなく、好位から結果を残したのは1番人気のフリッカージャブだった。
外枠から好スタートを決めると、馬場のいい所を選びながら、逃げるアメリカンビキニを射程圏に入れて追走。スピードを生かしつつ、ためも利かせた。他馬の出方を待つことなく、3角で早々と先頭に立ち、最軽量ジェニファーの猛追を封じ込んでゴール。首差の着差以上の内容で重賞初制覇を飾った。
「金曜までは内枠がいいと思っていましたが、この雨で外枠で良かったです。向正面も馬場のいい所を通れましたし、スピードを生かしながら、ためるところも作れました。最後は着差以上に強い競馬でした」。鞍上の松山は57・5キロを背負って押し切った相棒を称賛した。
前走の鞍馬Sでは良馬場の京都芝1200メートルでレコード勝ち。今回は一転して時計を要する重馬場だったが、異なる条件でも力を示した。昨夏に2勝を挙げた小倉を目標に仕上げたという西園翔師は、「天気はどうかなと思いましたが、この馬の力を信じました。初重賞を勝てたのは本当にうれしいです」と厩舎にとって記念すべき初タイトルを喜んだ。
これでサマースプリントシリーズの10ポイントを獲得。夏の電撃王争いで前進したのはもちろん、その先にある秋の大舞台も視界に入った。指揮官は「オーナーと相談してからですが、スプリントシリーズを使うなら、スプリンターズS(9月27日・中山)を意識してセントウルS(9月6日・阪神)になるかな、とは思っています」と今後を見据える。初タイトルを手にした4歳馬。師が「規格外」と評する逸材が、今度はG1の頂を目指して歩を進める。

