東京・北区の区立滝野川第三小学校で6月19日、火災が発生した。火の手が上がったのは4階の音楽準備室。隣の教室にいた、5年生の児童と40代の女性教員など、11人が怪我を負ったが、命に別状はなかった。

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どうやら女性教員の不注意で火が出たのではないか

 火災発生時、女性教員はいち早く異変に気付いたという。廊下に煙が充満して階段からの避難ができないと判断すると、「ハンカチで口を押さえて」などと大きな声で指示。児童を窓から屋外に出し、わずか80センチほどのひさしの上に待機させて救助を待つ対応をとった。さらに自らは2階部分に転落した児童を助けようとして飛び降り、骨盤骨折の重傷を負った。

 一歩間違えれば死者が出てもおかしくない緊迫した状況での、彼女の咄嗟の避難誘導や勇気ある行動。地元住民からは、「怪我で済んだのは奇跡的。先生も懸命に子供たちを守ってくれた」との声があがっていた。

 だが、まもなく状況は一変する。区関係者が言う。

「火災の2日後、『どうやら女性教員の不注意で火が出たのではないか』という噂が回り始めたのです」

 そして23日、警視庁が入院中の女性教員から事情を聴いたところ、「音楽準備室で洗濯物を乾かしていた」などと話したことが判明したのだ。

無人の室内で大量の衣類を…女性教員の不適切な行い

「警察と消防の現場検証で、音楽準備室から空気を循環させるサーキュレーターが複数見つかった。室内には電気ストーブも設置され、通電状態だったことが分かっている。ストーブを使って洗濯物を乾かすことについては、校長などは把握しておらず、独断でやっていたようです」(社会部記者)

 警視庁は地元の滝野川署に加え、捜査一課の火災班からも捜査員を投入。彼女の怪我の状況を見ながら、慎重に聴取を進めているという。

「電気ストーブのコードにショートした痕があり、火が出て燃え移った可能性がある。いずれにせよ、無人の室内で大量の衣類をストーブで乾かすという行為は、大勢の子供がいる学校内ということを踏まえると、不適切と言わざるを得ないだろう」(捜査関係者)

 女性教員は「本当に申し訳なく、深く反省している」と話している。ただ、影響は本人だけにとどまらず、区はショックを受けた児童に対しての心のケアも進めている。また、校舎は相当部分が焼損して使用できず、将来的には解体して、建て替えも検討中だ。

 前出の区関係者は彼女の素顔を、「積極的な指導で、評判は良い先生だった」と語る。ただ、仮に過失によって火災が起きたと判断されれば、失火罪に問われ、50万円以下の罰金が科されることになる。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年7月9日号)