森保監督に聞く「采配が変わっていたら、ひょっとしたら結果も変わっていたのかと…」 一問一答全文…W杯帰国会見
サッカーW杯北中米大会を32強で終えた日本代表が2日、大会開催地の米国から帰国した。到着後、都内のJFAハウスで記者会見が行われ、2大会連続で指揮した森保一監督と、JFAの宮本恒靖会長、同山本昌邦ナショナルチームダイレクターが出席。159人の報道陣が集まった会見で森保監督は一つ一つの質問に丁寧にこたえた。
以下、一問一答
ー総括を
「本当にこの北中米W杯においての日本代表の応援、そしてたくさんのサポーターの皆さん、そして国民の皆さんが、日本全国各地から、世界各国で頑張っておられる日本人の方々が我々日本代表にエールをしていただき、そして共闘していただいたおかげで、我々は思い切って世界に挑むことができました。現地では、私自身が3回W杯を戦わせていただいた中、これまでで一番声を張り上げてくださった。相手のサポーターより本当に大きな音量で選手たち後押しをしておりました。予定より早く帰ってくるという敗退をしてしまいましたが、サポーターの皆さんの現地での共闘応援の後押し、そして日本全国各地、世界各国から我々と共に戦う気持ちを、念を送ってくださった方々の気持ちが届いて選手たちが勇敢に勇気を持って勝利を目指して4試合走り抜いてくれたと思う。応援してくださったその方々に感謝し、本当にありがとうございます」
―日本代表が得た物は
「このW杯でも成果も課題もまた真剣勝負の場で受け取ることができたかなと思っております。結果的には本当に残念に終わってしまいましたが、グループリーグ3試合、そしてブラジル戦で真剣勝負をできたことで、我々がこれまで日本のサッカーの歴史で積み上げてきたことが、この戦いで世界に十分渡り合っていけるといったこともたくさん感じました。今回、世界一、優勝を目指して大会に出て、戦ってきた。この成長をしっかり続けていけば、未来に必ず世界一を取る、取れると、そういう日が来るということを感じました。しかしながら、最後、ブラジルとは、スコアは僅差でしたけど、戦えたところ、我々ができたことなど、たくさんありましたが、まだまだ個の部分であったり、チームの戦術であったりっていうところはあげていかなければならないと思いました」
―ブラジル戦を
「後半やられましたけど、勝っていてもボールを奪いに行くということはまでしっかりやっていこうということは伝えてました。それはできたかなと。結果論ですが」
―若い選手の起用が少なかったのでは
「その時々の戦術的な起用もあります。(メンバー)26人がいる中で全員がコアと言われればそうではないいうところもある。序列を決めて出場をしてもらうっていうところを考えています。練習の中で明らかに他を上回る選手がいればその選手を起用しますし、練習を見て決めた中で使えてた、使えて使えなかったていうところかなとは思います。若い選手に関しては、もちろん試合に出場はしてもらいたい。育成枠のところは考えていませんでしたが、若い選手だけではなくても、初出場の選手は特にW杯基準を知るということは今後の成長に向けて繋がると思っています。なぜ使わなかったのか? っていう理由にはならないんですけど、選手たちにはまた使われなかったということであれば、悔しい思いを、W杯基準を知った中での成長につなげてほしい」
―去就の思いや、今後について
「自分に対してはめちゃめちゃ本当に、自分としてはもう悔しくて、残念なブラジルになって負けてしまったというか。試合を振り返った時に、自分の采配で勝利に導くことができなかった。あと4試合、目標に向けてある中で、1試合、1試合、試合を終えるごとに、特に勝利した後に日本が盛り上がる。もっと言うと、今回すごく感じたんですけど、日本代表のユニホーム着てる外国の人がめちゃくちゃ多くて、こんなに代表を応援してくれるんだっていうことをすごく感じました。ありがとうございます。もっと勝って、日本人が日本に誇りを持つ、自分たちの日本人の誇りを持つ、そして自信を持つ、そして勇気を持って前に進むことであったり。何よりも、W杯の話題で国民の皆さんが盛り上がってくださってるという話をいろんなところで聞いて。日常の活力になりたいと常に思っているので、もっともっとたくさんの日本の活力となるような試合、勝利をしたかったという、気持ちでいる。これからは、少し休んで、そこからまた大会の振り返りをしたい。今決まってるところはそこまで」
―あえてこうすればよかったなと思う点について
「采配の交代カード、先発を決める、交代選手、というところが変わっていれば、ひょっとしたら結果も変わっていたのかと。ただ、ケガ人やいろんなアクシデントが起きて。日頃から想定外が想定内だと思って、常に現実に向き合って、現実の中でベストを尽くしていくということは、今回のいろんなことがあった中、チームはピッチ内外でその時のベストを尽くしてくれたと思っています。ケガ人とかあってではありますけど、常々いっているその時にいる選手がベスト選手、チームのベストなので。そこは今のベストがベストだっていうことは、私自身はもう苦しくは考えております。ただ、こうチーム作りの中で主力選手をいなかったっていうところは、実際にこうやってこったことだとは思います。ただ、そのあとにその選手たちがいたらこうなってたらというのは想像できるとは思うが、全く誰がいたらこうなってたとかは考えていなかったです」
―ブラジル戦で引きすぎたことについて
「五分五分の試合もあれば、押す試合も押される試合もある。ブラジルと戦い、押される時間帯もあったかと思います。実際、我々が先制点を奪って、相手が点を取り戻したっていう部分では、こされたところは多かったかなとは思います。相手を圧倒するような戦い方ができればいいと思いますが、そんなに世界は簡単でないと思いますし、押された中で相手がやろうとすることも、選手たちはほとんどのところでは対応できていたかなと思います。ほとんどが完璧だったかというと、それができず失点してしまったっていうところはあると思います。そこがサッカーだと思いますし、さらに劣勢になったり、受け身の展開になったり、守り切って、プランBに移ってというところをできるように、日本としては力をつけていかなければいけないと思っています。で、実際、ブラジル戦で言うと、今回4試合戦った中で、過去の大会からも課題として上げていかなければいけない守備から攻撃について移った時に、攻撃につなげていく部分では、間違いなく上がっていると思います。もっと多くあげていかないと。世界の中では戦っていかなければいけない」
―吉田麻也、南野拓実の存在
「めちゃくちゃ大きい。26人には選べなかったが、帯同してくれて。麻也は自分のプレーを見せてくれながら指摘もしてくれて、勇気を持って試合に向かっていけるメンタリティーを入れてくれたと思う。拓実とは一緒にトレーニングできなかったが、全体練習の時は脇からトレーニングを見て、指摘や励ましの声がけをしてくれた。選手にとって大きな後押しとなりながら、落ち着いてかつアグレッシブにプレーをしてくれたと思う。自分たちがメンバーに入ってない中でも全く腐らず、自分のやるべきことをやって、チームのことをやってくれる。掃除をしたり、後輩のスパイクを磨いたり、チームのために行動の姿勢を見せてくれたおかげで、代表キャップが浅い選手たちは自分もチームのために姿勢と態度をしめなさなくてはいけないと思うようになったと思うし、彼らの行動はよりチームの結束力を強めたと思う」
―大会中、何か計算外だったことは?
「大会に入ってからは全くなかった。事前キャンプのモンテレイでは、ピッチの芝の状態が良くなくて練習できなかったり、移動導線が変わったりとかはあった。しかしながら、メキシコの方々は最高のサポートをしてくださって、代替の素敵な環境を用意してくださったりとか、アクシデントはあったが痛手となることはなかった。アクシデントが起こってないことに関しては、他のチームがわかっていることではないが、世界にどの国にも負けないくらいアクシデントが起こってないのかと。大会前から、予選をやっている時から、アメリカ、メキシコ、カナダとあらゆる想定をする中で(スタッフが)さまざまな環境を調べてくれた。実際に選手がオフ・ザ・ピッチで快適に集中することができた。これは日本の力だと思う。世界には日本人の方々がたくさんその土地で頑張っていて、アメリカやメキシコではたくさんの日本人の方々にサポートしてもらった。消耗についても計算外はなかったかなと。プラスのことしか感覚としては出てこない。私も選手スタッフもそう思っている。世界一を目指すことを考えて、チームの強化、組織として世界一を目指すことを考えてくれた。トレーナーは4から5に増やしていただいたりとか、本当にこう選手のこう負担にならないようにっていうことであったりていうのは、今回、環境として用意してくださったと思います。疲労に関しても移動の導線を考えてくださって、キャンプ地からベース、キャンプ地から試合会場っていうことも全て計算をしてくれた中で動きましたし。で、移動の途中にリカバリー用に色々準備してくださったり。で、ベースキャンプでも滞在先でも選手がいいコンディションを作れるということで、いろんなこう環境を整えくださった。すごく良い環境で戦えた」

