TikTokがSNS依存症訴訟で原告と和解、YouTubeも和解済みの一方でInstagramとSnapchatは裁判へ

フロリダ州在住の15歳の少年がSNSによる精神衛生被害を訴えていた裁判をめぐり、TikTokが原告側と和解の最終調整中であることがわかりました。
TikTok Nears Settlement in Social Media Addiction Lawsuit to Avoid Trial - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-06-30/tiktok-finalizing-settlement-of-addiction-lawsuit-to-avoid-trial
https://www.reuters.com/world/tiktok-settles-with-minor-plaintiff-ahead-second-individual-trial-over-social-2026-06-30/
TikTok settles social media addiction case with Florida teen ahead of July trial
https://www.nbcnews.com/tech/tech-news/tiktok-reaches-settlement-social-media-addiction-trial-florida-teen-rcna352299
TikTok settles second addiction case, leaving Meta and Snap to face a jury alone
https://thenextweb.com/news/tiktok-settles-addiction-lawsuit-rkc-florida-teen
「SNSは無限スクロールや自動再生といった機能によって、子どもたちを依存症に陥らせている」として、多数のSNS依存症にまつわる訴訟が係争中です。ニュースサイトのThe Next Webによると、個別訴訟は1万件以上、学校・学区による訴訟も800件以上あるとのこと。ロイターは、カリフォルニア州の州裁判所での係争数を3300件以上、カリフォルニア州の連邦裁判所での係争数を2600件以上と報じています。
ケンタッキー州ブレシット郡学区が起こした裁判ではGoogle(YouTube)・ByteDance(TikTok)・Snap(Snapchat)・Meta(Instagram)の4社はいずれも和解に合意し、合計2700万ドル(約44億円)を支払うことになっています。
SNS依存症を巡る訴訟が公判前に和解した一件で支払われる和解金総額は40億円以上に - GIGAZINE

一方で、2026年3月に先行して行われた20歳の女性・KGM氏による裁判では、うつと不安の原因はMetaとGoogleにあると認定され、補償的損害賠償として300万ドル(約4億8800万円)、懲罰的損害賠償として300万ドル、合計600万ドル(約9億7600万円)の支払いが命じられました。負担割合はMetaが7割、Googleが3割で、両社は控訴の意向を示しています。なお、ByteDanceとSnapは裁判に先だって和解しています。
SNS依存症をめぐる裁判でInstagramとYouTubeの過失が認定されユーザー1人に約10億円支払い - GIGAZINE

今回の原告であるフロリダ州の15歳の少年・RKC氏は、8歳のころからSNSを利用していて全般性不安障害と大うつ病性障害の診断を受けており、希死念慮を含む症状のために2023年からセラピストの診断を受けているとのこと。
しかし2026年6月にYouTubeが和解したのに続いて、TikTokも裁判に入る前に和解したことがわかりました。原告側弁護士のエミリー・ジェフコット氏によると和解は最終調整中だとのこと。
これにより、裁判はSnapとMetaを被告として進められることになります。ジェフコット弁護士は、KGM氏の裁判で証言したのと同じ証人を何人か呼ぶ予定だと述べています。KGM氏の裁判では、証人として呼ばれる予定だったSnapのエヴァン・シュピーゲルCEOは和解後に証人リストから外れたため、今回出廷すれば、初の法廷での証言となります。
なお、KGM氏の裁判の審理を担当したキャロリン・クール判事が、RKC氏の裁判も担当するとのことです。
