サッカーのエースはなぜ背番号「10」? ブラジル伝説の影響大、昔は「レフトインナー」の番号【W杯トリビア】
連載「ワールドカップ・トリビア」第20回
地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、決勝トーナメントが行われている。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第20回は「背番号10がエースなのはなぜ?」。
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Q.背番号10がエースなのはなぜ?
A.ペレが10番をつけたから
【解説】
メッシ、エムバペ、ネイマール…。スーパースターの多くが背負っている番号が「10」です。サッカーにおいて背番号10は特別な意味があります。攻撃にかかわるエース、ゴールに絡む選手が圧倒的に多いのが特徴です。
背番号はもともと選手判別のために付けたもの。当初は並び順でGKの1から左ウイングの11までの番号を付けていました。背番号が登場した100年ほど前は2-3-5のシステムで、10番はFWの左から2人目。昔の言い方で「レフトインナー」と呼ばれる選手が付けることが多かったようです。
その後FWは3人になり、両インナー(8番と10番)がハーフバック(MF)の位置に下がります。中央に残った9番がセンターFW、7番が右、11番が左のウイング。今大会の各チームをみても当てはまる選手がたくさんいます(もちろん、例外もありますが)。
10番がエースになったのは、ペレの影響が大きいと言われています。17歳でW杯デビューした1958年スウェーデン大会から70年メキシコ大会まで、10番を背負って3回の優勝に貢献しました。これが、今のエースナンバーにつながっています。
ブラジルではジーコ、リバウド、ネイマールら世界的な名手が10番を背負い続けています。アルゼンチンのマラドーナやフランスのプラティニらも10番で活躍。日本代表も木村和司、ラモス瑠偉らをついで、今回代表コーチの名波浩、中村俊輔らがW杯で背負いました。今大会の日本の10番は堂安律でした。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
荻島 弘一
1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

