IMALU「私の人生の大切な時間にそばにいてくれてありがとう」後悔を胸に心に決めたこと

写真拡大 (全4枚)

2022年8月より、東京と奄美大島の二拠点生活をスタートしたタレントのIMALUさん。コロナ禍でリモートワークが進み、サラリーマンであっても勤務地に縛られずに住みたい場所に住むことが夢ではなくなってきた昨今。実際に都会から拠点を移したIMALUさんの離島ライフを、ご本人に綴っていただきます。

(以下、IMALUさんによる寄稿です。毎月1回更新予定)

屋根の隙間からヘビが…!人の温かさに触れる日々

今年は梅雨入りも台風も通年より早く、不安定な天気が続いた奄美。湿気も増え、気温も上がると、私が苦手な虫たちも出没するようになってきました……。同居しているパートナーが出張中。あくまでも個人の経験ですが、毎回私が1人の日に限って、奴らは顔を出してくるのです……。今回の留守番中にできてたのは羽アリ、ムカデ、G……。最終的には家の屋根の隙間からヘビまで出てきました(笑)。

我が家にヘビが顔を出したのはこれで2回目。ヘビより虫が苦手な私は、ヘビが出てきた時の方が冷静さを保つことができました。とはいえハブだったら怖いと思い、インスタのストーリーズにアップしてフォロワーさんに聞いてみると、島の友達も反応してくれて「ハブではないよ!」と教えてくれました。そうこうしてるうちに、スッとそのまま首を引っ込め屋根裏に隠れていきました。ちなみに前回でてきたのは毒がない【アカマタ】という種類だったので、恐らく同じアカマタ説が高く、我が家に住み着いているのかもしれません……。

次の日。私のインスタを見てくれている島のおじちゃんが突如家にやってきて、「ヘビ出てくる隙間に詰めなさい!」と壁の吸音材のような大きなスポンジ素材のものを持ってきてくれました。それだけでも有り難いのに、美味しいパン屋さんのパンまで持ってきてくれて、私も持っていた(というかこれも頂いた)大量のパッションフルーツを物々交換。島ならではの人の温かさに、怖かった気持ちが少し和らぎました。

「ありがとう」と「ごめんね」を最後まで言えないまま……

最近は個人的に悲しいニュースがありました。高校時代、カナダに留学中。ホームステイをしていたのですが、中でも一番良くしてくれたホストファミリーのお母さんがお亡くなりになっていたことが発覚したのです。

15歳でカナダに行き、最初のホストファミリーとはあまりいい関係が築けず、引っ越しすることを決心。ドキドキの2件目のお家は子供達が独立し、夫婦2人で暮らしているおうちでした。ママとパパに初めて会った時はいい人そうでホッとしたことを覚えています。

おうちのお庭ではお野菜を育てていて、健康にも気をつけていたご夫婦でした。「我が家の野菜は全部オーガニックだよ」と教えてくれて「オーガニック」という言葉を覚えたのも、野菜を初めて“美味しい”と感じたのも、この家族のおかげです。

朝は必ずママとパパどちらかが私より先に起きていて、オートミールとヨーグルトを混ぜたようなものと、大きなポットに入った温かい紅茶を用意してくれていて、毎朝学校に行く前に食べていました。通学路にはリスが必ずいて、学校から帰ると、鹿がドアの前に立っていて家に入れないなんてこともありました(さすが大自然カナダ!)。看護師として働いていたママは、どんな人にも優しく「イマル! イマル!」とよく名前を呼んでくれて、「今日はどんな日だった?」と色んなことを質問してくれたり、気にかけてくれていました。

とある冬の日。大雪が降り、停電をしたことがありました。ストーブもつけられず、家の中もとても寒くなり、当時の私はパニックだったのか、学校で何かがあったのか、あまり記憶にないのですが、とにかく停電したことにイライラしながら、自分の部屋で誰かと電話で話していました。その時もママが私を気にかけてくれて「イマルー」と声をかけてくれたのですが、イライラマックスだった私は「今電話してるの!!!」と、とても強く言ってしまったことを覚えています。今思うとママは心配してくれていただけだったのに、強く言ってしまって、後から「ごめんね」も言えず。大人になった今でもこの事を時々思い出し、胸がギュッと痛くなります。

高校を卒業して数年後……。日本からカナダに遊びに行ったこともありました。ママとパパはSNSなどはやっておらず、当時は住所しか分からなかったので、ダメ元でお家に遊びに行ってみたのです。するとパパがいて、驚いた表情の後、当時と変わらない満面の笑みで出迎えてくれました。その時ママはお仕事中で会うことができず、電話番号を改めて聞いて、お別れをしました。

その後もふとした時に、ママとパパを思い出し、インスタなどで探してみるのですが、何も出てこず、コンタクトを取ることができませんでした。そして、今年の5月。奄美にカナダから友人が来るタイミングで、またママとパパの名前をGoogleで検索してみたのです。すると……ママの名前が出てきて、2025年にガンで亡くなったことが分かりました。「あー、なんで私は会いに行かなかったんだろう……」その後悔からまた、大雪の日のことを思い出し「あの時はごめんね」と言えなかったこと、そして何より「ありがとう」を言えなかったことが悔しく、涙が出てきました。

ある日突然、夢に現れたママの姿

そんなことを思っていた数日後……。突然、私の夢にママが出てきてくれました。私は泣きながら「I’m sorry」と連呼していて、ママは優しく「It’s OK」と私をぎゅっとハグしてくれたのです。目が覚めた時はあまりのリアルさに驚き、ママが会いに来てくれたような気がしました。

そんな中、私がフォローしているメル・ロビンズさんという方のポッドキャストが「後悔の癒し方」というエピソードをアップしていました。タイムリーなテーマだったので、すぐにクリック。そこには『The Power of Regrets』という本を書いているダニエル・ピンクさんという方がゲストに出演していて、「後悔」について話していました。

彼は「後悔」に関する色んな国の人たちのデータを見て、後悔する気持ちは人種や性別関係なく、世界共通でみんなが経験しているということに驚いたそうです。更にはネガティブな感情は全て何かのサインであり、必ず理由があるんだとも教えてくれました。

例えば「恐怖」という気持ち。もしその「恐怖」を消せる薬があったとして、それを飲んでしまったら、火事が起きても逃げることができなくなる。つまり恐怖を感じることができないと、危険を察知することができなくなる。そのように後悔にも意味があるそうで、「後悔」とは何が大切なのかを理解し、より良くするため、より良い人間になるための“ただのツール”なんだ、と言っていました。

もし「後悔」という存在が家にノックしてきた時。自分はどこかに隠れたり、聞こえないふりをすることもできる……。でもその後悔に対し「誰だろう?」と、まずドアを開けることから始めることが大切なんだとか(私自身、夜寝る前に昔やってしまったことを急に思い出し、ベッドに縮こまり嫌悪感に苦しむことはよくある……)。

確かに……冷静に考えれば、理解はできる。後悔をただのツールだと思えば意外と怖いものじゃないんだと、言語化してもらい感じることができました。だから私もママに会えなかった後悔を引きずらず、この気持ちをツールとして、未来の自分に繋げてみようと思えたのです。

「いつか会おう」と思っている人には、連絡してみる。「いつか行きたい」と思っている場所には、実際に行く予定を立ててみる。後悔は変えられませんが、ドアをノックしてきた「後悔」さんと向き合えば、そこから学び、その先の行動を変えることができるはず。ママに会いに行けなかった後悔も、無駄にせず。感謝を伝えたい人に、ありがとうと伝えていきたいと思います。ママ。私の人生の大切な時間にそばにいてくれてありがとう。私も誰かにとって、そんな存在になれたらいいなと思います。

IMALU「私にとってこの時間がすごく大切」36歳を迎えて「想像以上」だと感じたこと