巨人・大勢に異変 橋上監督代行「もう一回検証する必要はある」痛恨の3試合連続失点も配置転換はせず
◆JERAセ・リーグ 巨人3―4ヤクルト(30日・弘前)
球団73年ぶりの青森開催、弘前市では初の公式戦となった巨人が、ヤクルトに痛恨の逆転負けを喫した。2点リードの8回に大勢投手(27)が乱調で同点とされると、9回には守護神ライデル・マルティネス投手(29)が自らの失策をきっかけに決勝点を献上。鉄壁のリリーフ陣が崩れた。7回1失点の先発・戸郷翔征投手(26)の投打にわたる活躍も報われず、首位から3位に転落。1日は盛岡に場所を変えて、同じくヤクルトとの首位攻防戦に臨む。
青森の夜空の下で鉄壁の勝利の方程式「タイマル」が崩れた。巨人は2点リードの8回に大勢が2失点して追いつかれ、9回にマルティネスが勝ち越されて痛恨の逆転負けを喫した。橋上監督代行は試合後、両投手を責めず「うちの今年の戦い方らしからぬ、序盤からミスがちょっと出てしまっていましたので」と振り返った。今季チーム最多の1試合4失策が響き、つかみかけた白星を逃した。
巨人の青森県での1軍公式戦は73年ぶり。弘前では初だった。はるか夢球場は全面人工芝。練習では野手陣がゴロの転がりを入念に確認した。だが、初回無死で一塁・ダルベックがゴロを失策。4回は薄暮の中で二塁・浦田が飛球を落球した。終盤の8、9回も守備の綻びが失点に直結。「接戦になればなるほどミスしたところから勝ちきれなくなる典型的なゲームになってしまった」。試合の流れをつかみきれなかった。
心配なのは3試合連続失点の大勢だ。この日は8回に登板も先頭から四球、安打でピンチを招いた。橋上監督代行は「明らかに球威自体も落ちているような感じはします。空振りの率なんかも、もう一回検証する必要はあるかもしれない。普段だったら空振りしているところが前に飛ぶようであれば、本来の彼の投球ではない気もする」と分析。配置転換については「そこまではまだ考えていない」と引き続き、勝ち試合の8回を任せる意向を示した。
チームは地方球場で今季5戦全勝だったが、6戦目で初黒星。0・5差で2位タイだった阪神も勝ったため、首位から一気に3位に後退した。橋上監督代行にとって、池山監督はヤクルトでドラフト同期入団、同学年でともに野村監督の教えを受けた盟友。「珍しいですよね」と話していた1軍での初の“監督対決”は相手に軍配が上がった。
6月は10勝6敗2分け、月間勝ち越しで終了。貯金「6」のリーグ3位で7月に入る。「連敗しないように、もう一回引き締め直して切り替えて明日を迎えたい」と前を向いた。首位攻防の東北シリーズ2連戦。1日は岩手・盛岡で仕切り直す。(片岡 優帆)

