「何を見ているか分からない」ドイツ、まさかの“得点取り消し”に14年W杯の優勝メンバーも納得いかず「強いチームに負けるのは受け入れられるけど…」
この試合で物議を醸しているのが、延長に入って102分に決まった幻の決勝点だ。右CKにヨナタン・ターがヘディングで合わせてネットを揺らしたものの、VARチェックの結果、ヴァルデマー・アントンが相手GKを妨害したとしてファウルを取られ、ノーゴールに。
怒りを露わにしたのは、38歳の若き指揮官だけではない。元ドイツ代表FWで、2014年ブラジル大会の優勝メンバーでもあるトーマス・ミュラーも、この判定に疑問を呈している。
ドイツの放送局『Magenta TV』のインタビューで「正直、VARが何を見ているか分からない。パラグアイのGKは最も幸運な選手だ。ターは正々堂々とシュートを決めた。これこそがサッカーであり、あのゴールは決して取り消されるべきではなかった」と批判した。
さらに、「もしあれがファウルだとしたら、サッカーは完全に一貫性を失ってしまう。大会を通して、もっと激しい接触は許されてきたはずだ。審判とVARは、存在しない何かを探し求めている」と判定基準の曖昧さを指摘した。
またミュラーは、ピッチで戦った選手たちに同情を寄せている。
「ワールドカップに出場するために人生をかけて努力し、すべてのボールに食らいつき、ついに勝利を決定づけるゴールを決めた。それなのに、数百メートル離れた部屋に座っている誰かが、何百万人もの人々が反対するであろう判定でその瞬間を消し去ってしまう。ピッチに立つ選手のことを思うと胸が張り裂けるような思いだ」
最後に、「強いチームに負けることは受け入れられる。チャンスを逃すことも受け入れられる。しかし、誰も理解できない解釈のよって完璧なゴールが取り消されることは受け入れられない」と締めくくった。
判定への憤りは、簡単には収まりそうにない。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
【動画】ターが決めた幻の勝ち越しゴール

