30日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比20.50ポイント(0.50%)高の4094.40ポイントと続伸している。
 中国景況感の改善が相場を支える流れ。寄り付き直後に公表された今年6月の製造業PMIは50.3と市場予想の50.1を上回り、非製造業PMIも50.2と予想の49.9を上回った。当局の産業支援スタンスもプラス。李強首相は29日に開いた国務院常務会議で、「人工知能(AI)産業を支援し、それを幅広い産業で活用する『AI+』を推し進める」と強調した。
 ただ、上値は限定的。資源相場の軟調が重しだ。30日の上海期貨交易所(上海先物取引所)でアルミの先物が安く推移しているほか、昨夜のNY金先物は3日ぶりに反落した。原油相場は今月の安値圏で推移している。指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)や電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)、ディスプレー部品の彩虹顕示器件(600707/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、携帯端末ODMの華勤技術(603296/SH)が8.5%高、通信機器製造・販売の江蘇永鼎(600105/SH)が6.9%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が5.2%高で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、人工知能(AI)半導体大手の中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が7.7%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は3.9%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。連日で史上最高値を更新した。
 宇宙・軍需産業株も物色される。防衛関連事業と民生用光学部品の北方光電(600184/SH)と航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が7.6%高、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)と航空宇宙・防衛電子製品の中航航空電子系統(600372/SH)がそろって2.8%高で引けた。自動車株、不動産株なども買われている。
 半面、非鉄や産金、石炭・石油など資源株はさえない。中国アルミ(601600/SH)が3.7%、江西銅業(600362/SH)が2.7%、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.5%、紫金鉱業集団(601899/SH)が2.5%、中金黄金(600489/SH)が1.8%、赤峰黄金(600988/SH)が1.3%、中国中煤能源(601898/SH)が4.8%、陝西煤業(601225/SH)が3.1%、中国石油天然気(601857/SH)が2.7%ずつ下落した。金融株、消費株、医薬株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.76ポイント(0.28%)高の269.76ポイント、深センB株指数が0.45ポイント(0.04%)安の1116.19ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)