北京のビルに小型機衝突、中国全土で軽量固定翼機の飛行が停止に―独メディア
2026年6月29日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、北京市の超高層ビルに小型機が衝突し死傷者が出た事故を受け、当局が全国的な空域統制と飛行禁止を命じたと報じた。
記事は、北京の中央ビジネス地区に位置する高さ528メートルの超高層ビル「中信大厦(中国尊)」に26日、2人乗りの小型機が衝突して墜落し、1人で搭乗していた操縦士が死亡したほか、機体の破片やガラスが地上に落下したことにより、地上などで13人が負傷する事故が発生したと伝えた。
そして、英フィナンシャル・タイムズ(FT)など欧米メディアが報じた内容として、この事故を受けて中国の規制当局がレジャー飛行を対象とした全国的な空域統制令を出し、軽量固定翼機の飛行を禁止したと紹介。災害救助などを除く一般的な飛行が全面禁止されたとした。
また、これらの制限措置について当局は公に発表しておらず、全国各地のフライトスクールや民間スカイダイビングクラブ、航空運航会社に対して「全国的な空域統制のため、直ちにすべての飛行を一時停止せよ」という通知を個別に出したとの情報を紹介している。
記事は中国の空域管理について、軍が主導する世界でも極めて厳格な体系であり、特に北京中心部の政治的中枢エリア上空には恒久的な飛行禁止区域が設定されているなど、都心の高層ビル近くに飛行機が現れることは極めて稀であると伝えた。
記事は、今回の墜落事故が7月1日の中国共産党結党105周年祝賀行事という政治的に極めて敏感な時期の直前に発生したことに言及。このため当局によってさらに厳格な管理措置が実施される可能性があると報じた。(編集・翻訳/川尻)

