【通貨別まとめと見通し】スイス円:198円台半ばの岩盤支持線を死守し猛烈なV字回復、200円大台を回復し足元で201円節目を一時強襲

先週から今週(6月22日~6月29日)のまとめ
前々週に一時204.40円台の高値圏まで上値を伸ばしたものの、FOMCを機に過熱したポジションの巻き戻し(円の買い戻し)が急加速したスイス円。22日からの週は、前週に激しい下落を見せた流れを引き継ぎ、「198.70 - 198.90円の最重要岩盤支持帯」を維持できるかどうかの極めて神経質な防衛戦からスタートした。

週前半には度重なる下値テストが行われ、22日深夜に199.374円まで押し込まれた後、24日深夜(22:00台)には一時198.711円まで深く突っ込む緊迫した局面を迎えた。しかし、この水準では構造的な円売り地合いやスワップ実需を背景とした押し目買いが強烈に流入。週末にかけてショート勢の踏み上げ(買い戻し)を巻き込みながら着実に値を戻すと、週明け29日(月)には200.279円まで急伸。さらに足元30日(火)には一時200.947円まで上値を拡張するなど、劇的なV字回復によって再び上位レンジの主導権を奪還する強気セッションへと回帰している。

詳細な値動きの振り返り
■ 週明けの乱高下と下値探りの継続(6月22日)
週明け22日(月)は、東京時間から欧州時間にかけて一時200.409円まで買い戻される場面もあったものの、戻り売りの重さも意識されNY時間(23:00台)には一時199.374円まで急落。前週末の安値圏を割り込む緊迫したスタートとなったが、引けにかけては199.711円まで買い戻され、下値での実需の抵抗力を示した。

■ 戻り売りの再燃と198円台後半の「大底」テスト(6月23日~24日)
23日(火)から24日(水)にかけては、一転して下降バイアスが強まる展開へ。23日終値で199.607円まで水準を切り下げると、24日(水)のNY時間(22:00台)には一時198.711円まで深く突っ込んだ。過去のレンジでも意識される198円台後半の耐久力が極限まで試される防衛戦となったが、ここを底に反転。事実上のシングルボトム(あるいは週足ベースでの大底)を形成し、急速に買い戻される呼び水となった。

■ 底堅さの証明とV字回復から200円台奪還の足元(6月25日~30日現在)
この大底テストを耐え抜くと、25日(木)以降は確実に下値を切り上げる歩調へ。26日(金)のNY時間(21:00台)にはショートカバーを巻き込んで一時200.301円まで急反発。週末のクローズは199.736円となった。週明け29日(月)は早朝(5:00台)に一時199.569円まで押されたものの、ここを安値に終日じり高となり、NY時間(22:00台)には200.421円まで上値を拡張して200円大台を奪還。本日30日(火)に入ると、東京時間(9:00台)に一時200.947円まで急騰し、前週の急落前の高値圏へ急接近。午前11:00現在、200.503円近辺で揉み合いながら、200円大台定着への足固めを進めている。

ファンダメンタルズ分析
スイス・米国側(ポジション調整の一巡とスイスフラン独自の底堅さ):
FOMC通過による市場全体の過度なポジション調整(フラン売り・円買い)の圧力は、198円台後半への突っ込みを機に完全に一巡した。スイス国立銀行(SNB)の利下げサイクルに対する市場の織り込みが進む中、米ドル高が一服した局面で欧州通貨としての底堅さが改めて意識され、対円での買い直しを大きく牽引する形となった。

日本側(介入警戒の目先後退と構造的な円売り需要):
高値圏(204円台)から198円台まで最大5円以上の十分な値幅調整をこなしたことで、本邦当局による実質的な為替介入へのリアルな恐怖心が目先で大きく後退した。これがショート勢の手仕舞いやロング勢の「絶好の押し目買い」を呼び込む呼び水となった。構造的な円売り地合いに変化がないため、値幅を調整したポイントでは非常に旺盛な実需の買い支えが確認されている。