[6.22 W杯J組第2節 アルゼンチン 2-0 オーストリア]

 アルゼンチン代表は22日、北中米ワールドカップJ組第2節でオーストリア代表を2-0で破り、2連勝でグループリーグ突破を決めた。ディエゴ・マラドーナ氏がメキシコW杯イングランド戦で神の手ゴールと5人抜き弾を記録してからちょうど40年のこの日、FWリオネル・メッシがW杯歴代最多記録を更新する先制点、そして後半ATのダメ押しゴールの2得点で2連勝を導いた。

 メッシが最多得点記録を更新するか大きな注目が集まった一戦。アルゼンチンは前半4分、FWラウタロ・マルティネスが最前線で縦パスを受けてペナルティエリア内に入ったところでMFザベル・シュラーガーとDFシュテファン・ポッシュからほぼ同時にスライディングタックルを受けた。主審は当初ノーファウルと判定したが、VARの介入を受けて映像を確認した結果、ボールに触れていないポッシュのファウルと判定。早々にアルゼンチンにPKが与えられた。

 このチャンスでキッカーはメッシ。ゆっくりとした助走からキックを行ったが、GKアレクサンダー・シュラガーに読まれたゴール右へと蹴ったボールはまさかの枠外。メッシはロシア大会のアイスランド戦と前回大会のポーランド戦に続くPK失敗で、W杯で蹴った7回のPK(PK戦を除く)のうち成功は4回にとどまっている。

 メッシは前半19分、ラウタロのパスを受けてペナルティエリア中央に侵入するチャンスを迎えるも、ゴール前でMFパウル・バナーをかわしたところでDFダビド・アラバに対応されてシュートを打てない。同31分にはメッシのワンタッチパスでMFエンソ・フェルナンデスがゴール前に抜け出すと、エンソが触れる前にGKにクリアされたもののボールがメッシのもとへこぼれる。GKがゴールから離れている中で放ったシュートが枠を捉えたが、カバーに入ったアラバにブロックされた。

 なかなか得点できないメッシだったが、前半38分に待望の一発が生まれた。右サイドでのボール奪取から速攻を始めると、メッシが中央のMFティアゴ・アルマダに差し込んでアルマダは左のDFファクンド・メディナに展開。メディナが左サイドからグラウンダーで折り返すと、アルマダがスルーしたボールをメッシがペナルティエリア内中央から左足でゴール左に流し込み、先制に成功した。

 メッシはこれがW杯通算28試合目の出場で17得点目。元ドイツ代表FWのミロスラフ・クローゼ氏が持っていた歴代最多得点記録の16得点を更新し、歴代トップに躍り出た。さらに大会を跨いでW杯6試合連続ゴールも達成。『オプタ』によると1958年の元フランス代表FWジュスト・フォンテーヌ氏と70年の元ブラジル代表FWのジャイルジーニョ氏に続いて歴代3人目の快挙となった。

 追いかけるオーストリアは後半10分、ペナルティエリア左角手前からのFKをMFマルセル・ザビッツァーが直接狙ったが、枠を捉えたシュートはGKエミリアーノ・マルティネスにセーブされた。同22分にはザビッツァーのクロスをFWミヒャエル・グレゴリッチュが頭で合わせたが、枠の上に外れた。

 アルゼンチンは後半28分、メッシが蹴ったCKをFWニコラス・ゴンサレスが合わせるも枠の右に外れた。後半はスコアが変わらないまま時間が経過していったが、同45+5分の速攻から最後はメッシが5人がゴールを守る混戦状態でもゴールネットを揺らして勝負あり。40年前のマラドーナ氏と同じ1試合2得点の活躍でW杯通算18得点とし、勝利をもたらした。