17日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比181.79ポイント(0.74%)安の24312.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.02ポイント(1.17%)安の8144.03ポイントと続落した。売買代金は2704億1210万香港ドル(約5兆5299億円)に拡大している(16日は2498億8500万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米金融政策の動向が気がかり材料となったほか、中国の内需不振も引き続き売り材料視された。日本時間18日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、その後、ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)新議長が記者会見する。政策金利は据え置かれる見通しだが、年内の金利見通しなどが気がかりだ。一方、16日に報告された中国の月次経済統計は総じて弱い内容。5月の小売売上高は前年同月比0.6%減と新型コロナウイルス禍に見舞われた2022年12月以来、3年5カ月ぶりのマイナス成長に落ち込み、1〜5月の不動産開発投資は16.2%減と予想以上に縮小した。
 ただ、下値は限定的。中東不安の後退や、中国の政策に対する期待感が相場を支えている。中央銀行の中国人民銀行は17日、リバースレポ取引を通じ、満期日との差し引きで2613億人民元(約6兆1980億円)と厚めの資金を市中に供給した。純資金流入は9日連続となる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.8%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が3.7%安、火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が3.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、消費が安い。老鋪黄金や海底撈のほか、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が4.6%、スナック系食品・飲料小売の湖南鳴鳴很忙商業連鎖(1768/HK)が4.2%、テレビ(TV)メーカーの創維集団(751/HK)が4.0%、老舗調味料メーカーの海天調味食品(3288/HK)が3.9%、自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が3.8%、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が3.0%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。理想汽車のほか、嵐図汽車科技(7489/HK)が6.6%安、賽力斯集団(9927/HK)が5.5%安、小鵬集団(9868/HK)が3.1%安と値を下げた。
 半面、半導体セクターは物色される。兆易創新科技集団(3986/HK)が14.5%高、瀾起科技(6809/HK)が11.2%高、華虹宏力半導体(1347/HK)が8.5%高。ほか、きょう新規上場したSoC(System on a Chip)のキン捷電子科技(江蘇)(セナシック・エレクトロニクス・テクノロジー:6675/HK)が公募価格比127.1%高の41.70香港ドルで取引を終えた。プリント基板(PCB)や人工知能(AI)技術の銘柄群も急伸。ハンセン科技(テック)指数は0.2%逆行高している。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の4108.08ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。インフラ建設、素材、空運なども買われた。半面、自動車は安い。エネルギー、消費、不動産、金融、医薬も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)