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「事故を容易に予見できた」と裁判所は判断しました。

北海道・知床沖で起きた遊覧船沈没事故の裁判で、業務上過失致死の罪に問われていた桂田精一被告に、求刑通り、禁錮5年の実刑判決が言い渡されました。

事故から4年が経ち、ようやく迎えた刑事裁判の判決。

6月17日午前9時半、運航会社の社長・桂田精一被告が釧路地裁に入りました。

(武田記者)「いま深々と一礼しました。このあと注目の判決が言い渡されます」

いつものようにマスクを着用し、スーツ姿で現れた桂田被告。

裁判長から言い渡されたのは、求刑通りとなる禁錮5年の実刑判決でした。

裁判長)「被告人は事故を容易に予見できたというべきである」

法廷では、落ち着きのない様子で判決理由を聞く場面も見られました。

判決によりますと、桂田被告は2022年4月、業務上の注意義務を怠り、知床沖で遊覧船KAZU Iを沈没させ、乗客乗員26人を死亡させました。

(乗客の家族)「法定刑の範囲で最大の判決だと理解していますが、26人もの方が犠牲になったことを考えると、命の重さに見合うものとは、私には受け止めることができません」

(桂田精一被告)「みなさん、この度はお騒がせしまして大変申し訳ありませんでした」

4年前、報道陣を前に、土下座から始まった記者会見。

(桂田精一被告)「罪が成立するか、私にはわからない」

2025年11月の初公判でこう述べると、その後は当日の状況について「覚えていない」や「記憶にない」などとあいまいな受け答えを続けました。

弁護側はこれまで「船のハッチの不具合を知らず、事故を予見できない」などと無罪を主張。

一方で、検察は「当日の気象や海の状況ではKAZU Iが操船困難となり、危険性を予見できた」と指摘し、法定刑の上限となる禁錮5年を求刑しました。

「事故を予見できたかどうか」が最大の争点となっていた今回の裁判

17日の判決で釧路地裁はー

裁判長)「強風や高波が予想されていた中、運航管理者として、基本的かつ容易に履行可能な注意義務を怠った」

さらに、「被害者らが負ったであろう精神的・肉体的苦痛の大きさは、まさに想像を絶するものである」と指摘。

「桂田被告が責任の重さを真摯に受け止めているようには見受けられない」と述べ、禁錮5年の実刑判決を言い渡しました。

判決を受け、桂田被告は「これからも謝罪と償いを続けていく」とコメントしました。

しかし、この判決を不服として被告側は即日控訴しています。

(乗客の家族)「やはり即日控訴で何も反省していない」

(乗客の家族)「罪を潔く認めなかったことになるので、反省とか償おうという気持ちは一切ないなという思いです」

裁判を終え、釧路刑務支所に入った桂田被告。

その後、弁護人が保釈請求をしたということです。