渋谷区「ポイ捨てしたら2000円徴収」電子マネーにも対応 6月スタートで街に変化は?取り締まりに同行【ひるおび】
東京・渋谷区では、6月から「ポイ捨て」をした人に対する2000円の罰則が始まりました。
実際、どのように徴収が行われているのでしょうか?巡回員に同行しました。
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渋谷区 “ポイ捨て”24時間取り締まりスタート
渋谷センター街の入口には、次のような横断幕が掲げられています。
『ゴミを捨てると、お金も捨てることになるよ。ポイ捨てしたら、罰則金。』
増えるごみの“ポイ捨て”の対策として、渋谷区は6月から罰則を設けました。
巡回員が24時間365日、最大60人体制で見回りを行い、ごみのポイ捨てを発見するとその場で過料2000円を徴収します。
「過料」は行政上の義務違反に対する罰で、強制力のある金銭的な制裁です。未払者に対しては預金の差し押さえなどの滞納処分など、税金と同様に厳しく対応することができます。
ポイ捨てに罰則が科せられることについて、街の人はー
「知らなかったです。2000円もかかっちゃうんですね」(20代・美容師)
「日本の綺麗なイメージを渋谷で作ってもらえれば、さらに日本のイメージが良くなるんじゃないかな」(17歳・高校生)
「そういうものがあるという周知が行われたことによってごみが減るのを期待します」(40代・会社員)
過料と罰金、何が違う?
「過料」は自治体である区が科すことができます。
法的性質としては行政罰で、前科はつきません。処分をするのは自治体で、徴収も自治体が行うことができます。
一方で「罰金」は刑事罰となり前科もつきます。処分する機関は警察➡検察➡裁判所と時間がかかり、徴収も国(検察庁)が行います。
恵俊彰:
過料の制度自体はどうご覧になりますか?
前大津市長・弁護士 越直美氏:
自治体がその場でお金をすぐ徴収できるのは、この「過料」だからなんですね。
「罰金」だと、警察がまず捜査をするなどかなり時間がかかりますし、全国的に見ても2000円、5000円など小さい罰金で、実際本当に裁判までしている例はほとんどないと思います。
過料はフットワークがいいので、自治体が自らできるということですね。
過料徴収の背景は?
前大津市長・弁護士 越直美氏:
渋谷ではコロナ禍以降非常にごみが増えており、今回実効性対策として、過料も含めた対策を始めました。
渋谷区の調査では、ポイ捨てする人の92%が渋谷区民以外で、外国人が52%、日本人が48%となっています。
渋谷区環境整備課長の中嶋哲也さんは、
「渋谷に来る人が増えてごみ問題が深刻化し、従来の持ち帰り啓発では改善しない。今後は『ポイ捨てには過料を徴収する』と周知し、抑止力を高めることが大きな目的。」と話しています。
徴収されたお金は、区の一般財源(用途が決まっていない歳入)に入ります。
区は美化活動や美化事業に使用していきたいとしています。
取り締まりの現場に同行
朝から巡回員最大60人が、24時間体制で渋谷区内を巡回していました。
巡回員は英語・中国語・韓国語などにも対応しています。
見回りに同行してみると、渋谷駅のハチ公口付近にある細い路地に差し掛かったところで、たばこの吸い殻をポイ捨てしているところを発見しました。
捨てた人は指導を受け、たばこの吸い殻を拾い、その場で現金2000円を支払いました。
過料の支払いは現金以外に、クレジットカード・交通系IC・QRコード決済などのキャッシュレス決済にも対応しています。
続いて、お酒を飲んでいる若者グループを発見。周囲にはお酒の空き缶が散らばっていますが…
「マジで違います!置いてありました!これ俺ら飲んでないんで、捨ててきます。」
自分たちが捨てた缶ではないと主張し、缶を拾ってどこかへ持ち去りました。
この日の取り締まりで目立っていたのは、たばこのポイ捨てと路上喫煙です。
渋谷区ではすでに路上喫煙に対する2000円の過料を導入していますが、6月1日からは同時にポイ捨てを取り締まります。
見回りの中では、走ってビルに逃げ込む人や、「みんな吸っている」「警察呼んでこい」などと、なかなか過料に応じない人も見られました。
初日の6月1日は、ごみのポイ捨てで10件、路上喫煙で158件、過料を徴収しました。
この結果に区の担当者はー
渋谷区環境政策部環境整備課きれいなまちづくり係 中尾浩則主任
「ルールを作っただけではなくて、しっかり実効性を確保していくという意味で、しっかりと取り締まりをしていくことには非常に意義があると思っています。
ポイ捨てが多い場所や時間帯をしっかりと把握して対応していきたいと思っています。」
取り締まり翌日、ごみの量に変化は?
6月2日午前6時、番組スタッフは渋谷駅前を訪れました。
道路に放置された弁当の空き容器や、飲み物の缶やプラスチックのカップなど、所々にごみの散乱も見受けられます。
街を清掃する人にも話を聞きました。
「(ごみの量は)変わらないですね。罰金で減るんだったらいいけど、実際どうなんですかね。あんまり実感は湧かないですね。」(ビル夜間管理人)
「ちょっと減ったね。今は減ってる。だけど、あと1か月も経つとまた増えるんだよな。
やっぱり昔の渋谷区を知ってるから、きれいになってほしい。もうちょっと厳しく管理してもいいんじゃないかなと思います。」(ビル清掃員)
渋谷に通勤・通学している人はー
「隅っこにごみがちょっと目につくなと時々思うんですけど、今日はなんとなく減ってるようなイメージは感じます。」
「パッと見渡してみての吸い殻や、ご飯のごみは、割と減ったように感じます。」
過料徴収の開始以来、実際にポイ捨てで徴収された件数は、
6月1日は10件、2日は15件、3日は9件と、3日間で34件にのぼっています。
前大津市長・弁護士 越直美氏:
やはりこういうふうに取り締まりをして、実効性を高めていくのが重要だと思います。
全国でも同じようにポイ捨てでの過料や罰金があるんですが、実際にはなかなか科されることがなく、形骸化している。
そういう中でしっかり取り締まっていくのは、効力を高める上では必要なことだと思います。
アートプロデューサー 栗栖良依:
私も賛成です。街がどんどん汚くなっているのはすごく感じているので、こういうことで少しでも減るならいいことだと思います。
コメンテーター 副島淳:
持続していって、しっかりと綺麗になるまでやっていく。どうしてもちょっと経つと増えていく現状もあるし。センター街は僕もよく歩くんですけど、やっぱりまだ汚いですしね。
あと、24時間体制なので、深夜にお酒を飲んでる人に過料を請求してトラブルなどにならないといいですよね。
(ひるおび 2026年6月4日放送より)
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<プロフィール>
越 直美氏
前大津市長・弁護士
ニューヨーク州・カリフォルニア州弁護士
女性役員を紹介するOnBoard株式会社CEO
