家計の味方「鶏肉」なぜ値上がり? 養鶏場はエサ代高騰に悩み 福岡
家計の味方、鶏肉の店頭価格が5月、過去最高値となりました。なぜ値上がりしたのか。そこには、深刻な社会情勢が関係していました。
6月3日、福岡市内にあるスーパーを訪れました。
■八木菜月アナウンサー
「家計の味方とも言われる鶏肉ですが、売り場を見てみますと、鶏もも肉100グラムあたり182円と、割高な値段となっています。」
こちらの店舗では、5月から、鶏肉の仕入れ価格が10パーセントほど値上がりしたといいます。
「大打撃ですよね。牛肉よりも安いし、レパートリーも鶏肉の方がレシピを調べても出てくるし。」
食品価格動向調査によりますと、5月、鶏もも肉の店頭平均価格が100グラムあたり154円となり、2003年の調査開始以来、過去最高となりました。
値上がりの背景について、6月2日、鈴木農林水産相は。
■鈴木農水相
「昨今の物価高を背景に、消費者の節約志向により、牛肉や豚肉から需要が鶏肉にシフトしていることなどが影響していると考えています。」
物価高の中で、割安感のある鶏肉の消費が伸びていることが背景にあります。
そんな中、この店では、利益率は下がりますが「客に喜んでほしい」と九州産の鶏のむね肉を3割ほど値下げしています。
■店長
「6月暑くなってきて、スタミナメニューや涼味メニューの需要が増えますので、お客様に喜んでいただくために、需要が高いこの商品を安く販売しております。」
【生産現場は】
さらに、値上がりのもう一つの理由は、生産現場にあるといいます。
■河津憲二朗フィールドキャスター
「はかた地どりの養鶏場に来ています。ここには、出荷時期を迎えた約6000羽のニワトリがいます。」
福岡県のブランド鶏「はかた地どり」を飼育・加工している福栄組合。県内11カ所で60万羽以上を飼育しています。
今、頭を悩ませているのがエサ代の高騰です。
■福栄組合 営業部・井上健次 部長
Q.飼料は数か月でどのくらい上がりましたか?
「(3か月で)約10パーセントほど上がっています。ここに来て、中東情勢があり、海上輸送の運賃が上がったものだから、それが価格に影響しているのが現状ですね。」
ニワトリのエサとなる飼料は100パーセントがアメリカ産で、輸入に頼っています。
中東情勢悪化の影響で輸送コストなどが上がり、鶏肉の価格に反映せざるを得ないのが現状です。
去年から、エサ代だけで数千万円以上も負担が増えているといいます。
■井上部長
「中東情勢の影響で(飼料代が)今後も上がっていく可能性がある。国内でも燃料が上がるという話になっているので、今後も(鶏肉の価格は)上がっていくと見ています。」
手頃な価格で家計の味方だった鶏肉にも、容赦なく値上げの波が押し寄せています。
