動画タイトル「戦争」はなぜ起こるのか、そして「平和」とはなにか」で、脳科学者の茂木健一郎氏が、自身の見解から戦争と平和の本質について語った。冒頭、茂木氏は「戦争は何で起こるんだろう、戦争なんかしなければいいっていうのは本当にその通り」としつつも、現実に起きている戦争を例に「戦争ってのは必ず明確な目標や戦略的なターゲットが存在し、それを達成するために始まる」と切り出した。

本来は外交交渉や対話によって目標が達成されるべきだとしながらも、そうした手段では困難な場合や緊急性を帯びたとき、「力づくで自分の言うことを聞かせる」という側面が人間にはあると解説。「意図や目標を国家が持つこと自体が悪だという考え方はなかなか成立しない」と指摘し、「有限なリソースの奪い合いが人間社会には常にある」と語った。

また、平和の定義について「平和っていうのは我慢すること。相手国の動きに対して『これは阻止したい』と感じても、我慢し交渉し続けることが平和だ」と述べる一方で、「兵器が高度化している今、科学的にも強制的な行動を止めるのは難しいかもしれない」と現実の厳しさにも触れた。

戦争の映像ばかりが注目されがちだが、「もともとは明確な意図や目標があり、それを押し付ける手段として戦争がある」と本質を指摘。その一方で、「物理的な行為による押し付けではなく、我慢や自制による共存には非常に高いハードルがある」と警鐘を鳴らした。

さらに「戦争は時が経つにつれて当初の目標が分からなくなり、全面戦争に発展しかねない」と危険性を指摘し、「戦争の意図、共生、交渉の関係性を常に見据えていかなくちゃならない。いわゆる平和主義だけでは世界の解決にはならない」と締めくくった。

チャンネル情報

一人ひとりの「個性」が活かせて、「自由」で、「創造的」な生き方ができるように、応援するような発信をしていきたいと思います。複雑な現代を生きるための、科学、社会、本、音楽、映画、文化、芸術、人間、コメディを扱う総合的な脳の教養のチャンネルです。人間の脳のこと、人工知能のこと、創造性のこと、個性のことなどを考えます。