脳科学者・茂木健一郎が感じる違和感「CMの中には僕はいない」

脳科学者の茂木健一郎氏が、YouTube動画「CMの中に私はいない」で、広告やドラマに対する自身の違和感について語った。茂木氏は「スキーのポスターを見て、学生の頃のスキーブームを思い出した」と振り返りつつ、「コマーシャルの中に自分がいるという感じが全くしなかった」と述べた。

茂木氏は、自身が日本のトレンディードラマに対しても同様の印象を持っていることを明かし、「若者はこんな感じだよね、という描写の中に自分はいない」と話した。さらに、自身がオタクであることがこうした視点に繋がっているとして、「表現における「普通」の人のサークルに自分はいない」と語った。

その一方で、日本の笑いには自身を感じることもあると語り、「日本の笑いの手法は理解できるし、自分の講演会などで使うこともある」と述べた。また、J-POPの描く世界に対しても違和感を抱いているが、それは個人的な問題であり、多くの人々がそこに違和感なく存在していることを認めた。

今回の動画について茂木氏は、「おそらく僕のように感じている人もいるのではないか」と視聴者に問いかけ、「お互い仲良くしよう」と結んだ。茂木氏のこうした見解は、多様な感じ方が存在する現代日本において、個々の視点を尊重することの重要性を伝えている。