白熱のダービーを制したのはアーセナル! セットプレーからガブリエウ弾、敵地でトッテナム撃破

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 プレミアリーグ第4節が15日に行われ、トッテナムとアーセナルが対戦した。

 今季最初の“ノースロンドン・ダービー”が、2024−25シーズン開幕後最初のインターナショナルマッチウィーク明けに開催された。トッテナムはここまで3試合を消化して1勝1分1敗。8月19日に行われた開幕戦のレスター戦(△1−1)、1日に行われた第3節ニューカッスル戦(●1−2)は白星を逃したが、この2試合はいずれもアウェイゲーム。『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』にて24日に行われた第2節エヴァートン戦は4−0と快勝しており、ホームで連勝といきたいところ。

 対するアーセナルは、17日に行われた開幕戦のウルヴァーハンプトン戦、続く24日の第2節アストン・ヴィラ戦をともに2−0で制し、連勝スタートを切った。3連勝を目指したチーム同士がぶつかった31日の第3節ブライトン戦は1−1のドロー。今季初めて勝ち点を取り損ねてインターナショナルマッチウィークに突入した。直近の2シーズンにわたり鎬を削ってきたマンチェスター・シティは、今節を終えて4連勝とスタートダッシュに成功していることから、次節に控えた直接対決を前に、“ライバル”を撃破して波に乗りたい。

 トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、キャプテンのソン・フンミンを筆頭に、クリスティアン・ロメロやジェームズ・マディソンら盤石の布陣をスターティングメンバーに送り出す。足首の負傷で離脱が続いていたドミニク・ソランケは開幕戦以来、ひざのケガでピッチから遠ざかっていたミッキー・ファン・デ・フェンは第2節以来の先発入り。一方、代表戦で負傷したイヴ・ビスマは間に合わなかった。

 アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督も、ブカヨ・サカ、ウィリアン・サリバ、カイ・ハヴァーツら、“起用可能”な主力を先発に並べた。というのも、主将のマルティン・ウーデゴーアはノルウェー代表の試合で負傷し、デクラン・ライスは前節退場したことで出場停止。リッカルド・カラフィオーリ、冨安健洋、オレクサンドル・ジンチェンコ、ミケル・メリーノらもケガの関係でメンバーを外れており、負傷者が続出するなかでのやりくりを強いられている。今季初スタメンのジョルジーニョがキャプテンマークを巻き、トーマス・パルティと中盤のコンビを形成。レアンドロ・トロサールが2列目の中央に入る。

 大観衆が詰めかけた『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』にてキックオフを迎えた一戦は、5分にホームチームがチャンスを構築。左サイドに流れたソランケからのスルーパスで、ソンが左ポケットに侵入。折り返しをデヤン・クルゼフスキがダイレクトで合わせたが、シュートはGKダビド・ラヤに阻まれる。7分にはコーナーキックのこぼれ球を回収し、右サイド高い位置からクルゼフスキがクロスを送ると、これがボックス内で誰も触らずゴール方向へ向かったが、またもGKラヤが立ちはだかった。

 立ち上がりの15分はトッテナムが主導権を握って攻め立てたことで、アーセナルは保持の時間こそ少なくなったが、縦への素早さを用いて反撃を狙う構図。17分には左サイドでボールを受けたガブリエウ・マルティネッリが縦へ突破し、クロスボールを送ると、中央で待っていたハヴァーツがヘディングシュート。枠を捉えていたものの、ここはGKグリエルモ・ヴィカーリオがしっかりセーブ。続く19分にはトロサールからのスルーパスで左サイドを破ったマルティネッリが自ら右足でフィニッシュまで持ち込むも、ここはGKヴィカーリオが難なくキャッチした。

 両者一歩も譲らぬダービーマッチの様相は、前半の半ばを経過しても変わることはない。28分にはホームチームがゴールを脅かす。ボックス左のスペースで顔を上げたマディソンが右足でクロスを上げると、ファーサイドで競り勝ったソランケがヘディングシュート。山なりの軌道でファーサイドを狙った一撃は、わずかに枠を外れた。