インテルのアルゼンチン代表MFカルボーニ、マルセイユへの買い取りOP付きレンタル移籍が決定

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 マルセイユは7日、インテルからアルゼンチン代表MFバレンティン・カルボーニがレンタル移籍加入することを発表した。

 クラブの発表によると、レンタル移籍契約の期間は2024−25シーズン終了時までにあたる2025年6月30日まで。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、レンタル料は100万ユーロ(約1億6000万円)ほどで、買い取りオプションの金額は3500万ユーロ(約56億円)と400万ユーロ(約6億4000万円)のボーナスだという。完全移籍に移行した場合も、インテルは4000万ユーロ(約64億円)での買い戻しオプションを契約に付けている模様だ。なお、マルセイユでの背番号は「7」に決まった。

 カルボーニは2005年3月5日生まれの現在19歳。14歳にして母国アルゼンチンを離れ、イタリアに上陸すると、カターニアのユースで1年を過ごした後、インテルのアカデミーに加入した。“ネラッズーロ”のユニフォームを着て成長を続けると、2022年10月には17歳でトップチームデビュー。2022−23シーズンにはトップチームで公式戦6試合に出場すると、翌2023−24シーズンにはモンツァへレンタル移籍し、公式戦32試合出場2ゴール4アシストを記録していた。

 また、2022年3月にはアルゼンチン代表に初招集。以降もコンスタントに活動に参加すると、今年3月には遂に代表デビューも飾った。コパ・アメリカ2024を戦うアルゼンチン代表メンバーにも招集され、同大会では1試合に途中出場。これまでに国際Aマッチ通算で3試合に出場している。

 2023−24シーズン、マルセイユはマルセリーノ・ガルシア・トラル氏(現:ビジャレアル)の下でスタートしたものの、ウルトラス(応援団体)の脅迫騒動により、リーグ・アン開幕からわずか5試合(2勝3分)で辞任を決断。その後任として、昨年9月にジェンナーロ・ガットゥーゾ氏が指揮官に就任したが、成績の低迷により今年2月に解任が決まっていた。後任を託されたジャン・ルイ・ガセ監督の下、最終的にはリーグ・アンで8位、ヨーロッパリーグ(EL)はベスト4という成績でシーズンを終えたものの、5シーズンぶりに欧州カップ戦の出場権を逃す結果でシーズンが終了。3人の監督が指揮を執るという混沌のシーズンを終え、来季は巻き返しを期するシーズンとなる。

 今オフには新監督としてブライトンからロベルト・デ・ゼルビ氏を招へい。選手補強の面でも、マンチェスター・ユナイテッドから元イングランド代表FWメイソン・グリーンウッドを完全移籍で、トッテナムからデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクを買い取り義務付きのレンタル移籍で迎え入れており、カルボーニは今夏7人目の新戦力としてマルセイユに加入する。


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