Photo: 小暮ひさのり

え? まさか? 包丁?

と、驚きが隠せなかったのですが、マジ包丁です。サーモス初のオールステンレス包丁は「ファインエッジ」と「グランエッジ」。

サーモスといえば水筒や保温ジャーでお馴染みですよね。魔法びん構造をステンレスで作る! というステンレスへの造詣が深いメーカーですが、それでも包丁はちょっと予想外でしたね。

でも、これが使いやすかったんですよ。

定番モデルと高耐久モデルの2モデル展開

写真奥が「ファインエッジ」、写真手前が「グランエッジ」

まず、この包丁の特徴をざっくりと紹介しますね。

定番モデル「ファインエッジ」と上位の高耐久モデル「グランエッジ」の2モデルでバリエーションは三徳・小三得・牛刀・小牛刀・ペティナイフの5種が用意されます。

素材には日本製のステンレス刃材を採用。どちらも切れ味の良さはは当然として、手入れのしやすさや耐久性にもこだわったオールステンレスモデル。一体成型された鋼は工業デザイン的な美しさがありますね!

また、継ぎ目などがなく、素材も丈夫なので食洗機にそのまま突っ込んでいいやつです。好き。

そして上位モデル「グランエッジ」は、ステンレスにモリブデンバナジウムを配合することで、耐摩耗性、耐食性がアップ。

高温での真空焼入れと液体窒素を用いた急速冷却(サブゼロ処理)を施すことで、切れ味の持続性をさらに向上させているんだとか。もうマテリアル科学だなぁこれ!

切れ味良し、操作性良し。お料理苦手な僕らでも操れる

発表会場では、実際に使って試せる場が用意されていました。持ってみたファーストインプレッションとしては、見た目以上に軽くて驚きました。

パッっと見で金属の塊だから(実際金属の塊ですが)、ずっしり感を想像していたんですが、見た目よりも遥かに軽い。イメージと実際の重さがチグハグで頭がバグりました。オールステンレスって作り方によってこんなに軽くできるんですね。ちなみにスペック見たら本体重量約100gだそうな。

また、重心が手元付近にあるので、持った時のバランス感がいいんですよ。普段料理あまりしない僕らなんですけど、なんだか上手く操れそうな気がしてきます。

実際、上手く操れました。使用感も良いですね…。

柔らかいトマトもちょっと力をいれるだけでスーッと切れて、キレイにスライスできます。まぁ、新品の包丁ですから、ここは当然といえば当然なのですが、素材や仕上げにこだわって、この鋭さが長続きするっていうんだから良いよなぁ〜。

Photo: ギズモード・ジャパン
8倍速です

そして重心が手元付近にある&刃幅がスリムなデザインとなっていることで、小回りが良く利きます。

たとえばりんごの皮むき。刃を親指で送る時にかける力が少なくて済む印象で、刃の向きや歯をいれる角度も意識通りに操れました。

僕、普段めったに料理しないんですけど、自分が思ったよりりんごの皮が薄くシュッシュっと剥けていって楽しくなっちゃった。お料理好きになれるかも?

小三得で3千円のハイコスパ

このサーモスの新プロダクト、使いやすい包丁とは? を真摯に目指したプロダクトで、レーザーが出るとか、刃が高速振動するとか奇をてらった隠しワザとかはないんですけど、ちゃんとテーマに沿って、切れ味良し、操作性良し、耐久性良し、メンテ性良しと堅実的。サーモス初めてとなるプロダクトですが、もはや完成されているなと感じました。

そしてまた、コスパもいいんですよ。

例えばオールマイティに使える小三得包丁ですと、定番の「ファインエッジ」で3,080円。上位の「グランエッジ」でも4,400円。

操作性良くて、食洗機に突っ込めてお料理自体が心地よく(=楽に)なりそう。

さらに切れ味長持ちとなれば、この出費への見返りは大きいだろうなと思うのです。一本買っておこ〜っと。

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Source: サーモス

Text, Photo: 小暮ひさのり