「今夜、帰りは遅い?大切な話があるの」と妻が…月収45万円・42歳のサラリーマン夫、重い足取りで帰宅。そこで知る〈結婚10年目の真実〉【40代働き盛りに迫る危機】
突如、「別れたい」と切り出されて……まさに寝耳に水、ということもある「離婚問題」。そこで気になるのは、離婚にまつわるお金のこと。「財産分与はどうなる?」「子どもの養育費は?」。考えたくはないけど知っておきたい、離婚に関するお金のこと、みていきましょう。
子ども3人の父…もし離婚した場合の「養育費の目安」
――ねぇ、今夜、帰りは早い?
――えっ!?
――大切な話があるの
そんな朝のやりとりを投稿した、都内勤めの42歳サラリーマン。「まさか隠していた秘密が……と思ったけど、何も心当たりがない。なんだろう」と不安な気持ちを綴ります。
――いつの間にか逆鱗にふれたのか……別れたいとか、言われるのか、俺!?
3児の父として毎日仕事に奮闘する毎日。離婚を切り出されることなど、なにひとつ、ないはずなのに……会社に行っても仕事が手につかないという男性。終始、いろいろなことが頭を駆け巡ります。
もし「離婚」となった場合、気になるのが「お金のこと」。まずは財産分与。民法では離婚の際には相手方に対し財産の分与を請求できるとしています。夫婦間で合意すれば、財産分与をしないで離婚できますが、一度、財産分与請求権を放棄すると、基本的に撤回することはできません。
(財産分与)
第七百六十八条 協議上の離婚をした者の一方は、相手方に対して財産の分与を請求することができる。
婚姻中に双方の協力によって取得した財産は、その名義にかかわらず、財産分与の対象。精算の対象となります。男性の場合、マイホームの名義は男性名義ですが財産分与の対象です。一方、婚姻前から所有している財産や相続や贈与で取得した財産は、対象にはなりません。
そして養育費。裁判所のホームページでは、ケース別に養育費の目安がわかる「養育費算定表」が掲載されているので、参考になるでしょう。
男性の場合、子どもは3人とも15歳未満。そして男性の給与は月収45万円、年収で800万円ほど。その場合、養育費の目安は「12万〜14万円程度」。
ちなみに離婚すると決めて別居したものの生活費が足りない……そのような場合に、配偶者に対し離婚が成立するまで分担を求めることができます。これを「婚姻費用」といいます。この目安も裁判所のホームページで確認することができ、男性の場合「16万〜20万円程度」だと考えられます。
妻「結婚してから、ずっと我慢していた…」とまさかの告白
いろいろと考えを巡らせても「離婚よ!」と言われることが見当たらなかったという男性。重い足取りで帰宅すると、妻から告げられたのは……
――言いにくいけど、寝室を別々にしたいの
――えっ、そんなこと!?
予想外の妻の告白に、逆に言葉を失ったという男性。
株式会社鶴亀が運営する外壁塗装紹介サイトがアンケート調査によると、「夫婦別室を提案したのは妻」が65.6%と夫を圧倒。また寝室を別室にしたいと考えるようになったきっかけとして、最多だったのが「生活リズムの違い」。以下、「音が気になる」「出産・育児を機に」「一人で寝たい」「適温が違う」と続きます。そして95.4%が「寝室を別々にしてよかった」と回答しています。
男性の場合、妻が気にしていたのは「いびき」。結婚して10年あまり。ずっと我慢してきたといいますが、「もう寝不足の日々がツライ」というのです。ただ寝室を分けるにしてもほかに部屋はなく、どうしたものかと考えていたと妻。
――なんだ、そんなことか
ほっとひと息をついた男性。日中、離婚になったら……と色々と調べていた自分がバカらしくなったとか。ただ結婚してから10年も経つのに、妻の睡眠を妨害するほどいびきがヒドイとは……初めて知る事実でした。
――肥満の人が睡眠時無呼吸症候群でいびきをかく、なんてテレビで観たことがあるけど、自分は特に太っていないし……
とりあえず男性はリビングのソファで寝ることにしたほか、早速、いびき外来の予約を入れたといいます。
[参照]
法テラス『財産分与の際には、どのような財産が対象となるのですか。』
法テラス『離婚に伴う慰謝料の金額の目安はありますか。』
裁判所『平成30年度司法研究(養育費,婚姻費用の算定に関する実証的研究)の報告について』
e-gov法検索
株式会社鶴亀/外壁塗装紹介サイト( https://gaiheki-syoukai.com/)調べ
『夫婦の寝室を別にしたきっかけランキング』