非公式RT、ほかてら、ヤシマ作戦…「だいたいTwitter黎明期(2010年頃)」の思い出座談会
2024年3月、Google拡張機能を駆使して昔のTwitterの再現を試みる企画を記事にした。
【記事】青い鳥、ファボ、ツイートよ再び…「あの頃のTwitterに戻してくれ!」の願望をChrome拡張機能で強引に叶えてみた
いつの間にかXになってしまったTwitterの昔を懐かしむ気持ちで行った企画なのだが、やってみてこんなことに気づいた。
TwitterのUIだけ再現しても昔の空気感やユーザーの感想はわからない
今のうちにそういう体験談を残さないと「あの頃のTwitter」は本当に死んでしまうんじゃないか?
日本語版のTwitterが始まったのは2008年。だが、私は2015年頃に始めたため、それ以前のTwitterが「どんなSNS」で「どう使われていたか」を実感として知らない。
Xがものすごいスピードで変わり続けている今こそ、記録に残らない体験談を記事にすべきではなかろうか?
1/4【募集】2010年頃のTwitterについてのインタビュー記事を企画しています。「Twitterって昔はどういうSNSだったの?」をテーマに、当時を知る方数名から座談会形式でお話しいただければと思います。興味ある方は以下の詳細をご確認の上ご協力ください!もっと昔から使っていた方も歓迎です!
— はちみつ (@sukideha_nai) 2024年4月9日
そう思ってXで「昔のTwitterの話をしてくれる人集まれ!」と募集をかけたところ、幸いにも多くの「ツイ廃」、もとい15年近くTwitterを使っているヘビーユーザーから応募があった。
今回はその中から見ず知らずのユーザー5人に協力してもらい、2009〜2011年頃のTwitterの思い出を振り返ってもらった。
その名も「だいたい黎明期のTwitter座談会」。その頃からのユーザーは懐古し、以降の人たちは私と一緒に「そうだったの!?」と驚いてもらいたい。
座談会メンバー
Twitter開始時期は2009年12月。「Twitter老人会がインタビューされるとのことで楽しみです」
(@tukiko_22)Twitter開始時期は2009年11月。凍結に負けずTwitterを14年使いつづけた強者
(@yuukinosuzugaaa)Twitter開始時期は2009〜2010年頃。同人活動が趣味
(@novaluna____)Twitter開始時期は2008年から。今回の座談会で最古参ツイッタラー
(@CK_Ariaze)Twitter開始時期は2009年9月。ツイート数57万オーバー
インタビュアー。Twitter開始時期は2015年7月。だいたい黎明期のTwitter世界に驚く役
最初はみんな違うコミュニティからやってきた
※編注:昔のTwitterを語る座談会のため、「リポスト」「ポスト」といった現在のX用語は使っておりません。
よろしくお願いします。まずは、みなさんがTwitterを始めたきっかけから教えてください。
私は当時mixiを使っていたのですが、いわゆる「mixi疲れ」を感じていて、そんな時にTwitterに関するネット記事をいくつか見て興味を持ちました。
自分もmixiからですが、マイミクさんが「Twitterはじめました」ってリンクを貼っていたので。興味本位で飛んでそこからですね。
私は二次創作サイトの知り合い主がみんなTwitterに移動していた時期だったので移りました。
ニコニコ動画のコミュニティでしたね。そこの配信者とリスナーが一気にTwitter登録してフォローし合って、というのが始まりです。
私は小さな日記SNSをメインに活動していて、そこのフレンドたちがTwitterアカウントを作り出したのがきっかけです。
また、WEBイベントの企画運営もしていましたが、「Skypeより手軽だしリアルタイムでやりとりできて楽だ」と聞いて、試してみようと思いました。
みなさん違うSNSやコミュニティから移住されたんですね。
最初はのぞき見のつもりだったんですけど、いつの間にかTwitterに根っこが張っちゃってぇ…。
あまりに住みやすくて定住しました…。
そんな方々だからこそお話の聞きがいがあります!
かつてのTwitterには「バズ」がなかった
初期のTwitterってすごい平和だったと聞くんですけど、実際のところどうだったんでしょう?
平和でしたね。平和で自由でした。
コミュニティによるかとは思いますが、私も平和だったと思います。使い方を手探りで考えるところから始まったので、「これどうやんのー?」みたいな感じでした。
今みたいにツイートが拡散されたり、知らない人に誤解されたりとかが少なかったですよね。そもそも「バズ」がなかった。
そうでしたね。当時はフォロワーのツイート以外を見る方法がそもそも乏しかったので。
共有したいツイートがあったらコピペして、冒頭に「RT」とかをつけてツイートしてました。
えっ? 今みたいにワンタップでRTしなかったんですか?
今みたいなRTって昔のTwitterはできなかったんです※。それでユーザーがやってたのが「非公式RT」っていうやり方です。
※現在の「ボタンを押してリツイートする」システムが日本語版Twitterに実装されたのは、2010年1月のことだった。
非公式RT…!
「公式RT」と「非公式RT」って呼ぶの、ここに集まっているような当時を知る人しか言わないですよね…。
非公式RTを繋げまくって文字数があふれるまでやり取りしましたよね。
「(これまでの流れは)みんなわかってるだろ」的な感覚なので元の文章がどんどん消えていく…!
文章が消える…?
コピペして他者の発言を引用しながら投稿するので、3人分くらい経由するともう文字数(140字制限)があふれちゃうんですよ。
そういう意味でも簡単にバズる今の公式RTとは違うなー、って感じです。
そもそもTwitterが出るまではリアタイブログ※やmixiが人気だったので、「バズ」という存在自体が本当になかったですよね。
※「リアルタイムブログ」の略。またはリアルタイム日記。携帯電話を使って今の自分の状況や気持ちをすばやく投稿できるブログサービス。2016年末にサービス終了。
「君だけのTwitter」を作り出せたサードパーティー
特定の投稿に対するリプライもつけられませんでしたよね、昔は。
画像投稿も公式でサポートされてなかったです。
TwitterってRTも画像投稿もできないところからアプデをくり返しているので、大規模な仕様変更は昔から結構あったんですよね。
では昔のTwitterは今ほど便利ではなかったのでしょうか?
公式の機能がシンプル過ぎたので、みんなサードパーティーとかの非公式サービスを使っていたと思います。
ありましたね! サードパーティーが本当に充実しててめちゃくちゃ助かってました。
私は「モバツイ※」には大変お世話になりました。
【サービス終了のお知らせ】2016年12月14日14時をもちまして、モバツイの全サービスを終了いたしました。長きに渡りご利用いただき、誠にありがとうございました。
— モバツイお問い合わせ(サービス終了) (@movatwi) 2016年12月14日
※かつてあったモバイル端末向けのTwitter用クライアント。スマホがない時代にガラケーでもTwitterを快適に使えたことから人気を博した。
モバツイなつかしい!
私もモバツイ使ってました!
ああ、懐かしいな…
モバツイの人気がすっごい。
あとはTwitter画面をExcel風に偽装する「Spreadtweet」とか、Googleの検索結果画面に偽装する「CustomTwitter」なんてのもありました。
PCでTwitterやるためのクライアントも山ほどありましたね。ブラウザ上で使えたり、フリーソフトだったり。私は「janetter」使ってました。
私は「Tween」派でした。
PCは「ついっぷる」で、画像を投稿できる「ついっぷるフォト」やツイートへの反応をチェックできる「Favstar」を使ってましたね。
私はガラケーでは「ぽちったー」とか「ツイビーム」とか「えふつい」とか…。
知らないサービスがたくさん出てきた…。本当に千差万別だったんですね。サードパーティーを組み合わせて「君だけのTwitterを作り出せ!」みたいな印象を受けます。
そうですね。みんなお気に入りの装備でTwitterやってました。
APIの仕様変更でサードパーティは全滅しましたが、今でも復活してほしいものばかりです。
2023年1月20日サードパーティ製Twitterクライアントが終了した日、製作者たちの言葉とその反応
サードパーティーが担っていた機能が公式に実装された時ってどんな感じでした?
公式RTが実装された時はお祭りっぽい感じで盛り上がりましたね。
非公式RTだと文面やソースを捏造されやすい問題があったんですが、それらに対策できる公式RTは画期的だった覚えがあります。
画像投稿も昔は「外部サイトに画像を投稿してからツイートする」って流れでした。別に不便は感じてなかったんですが、2011年頃にTwitterから画像投稿できるとなったら「めちゃくちゃ便利やん!」ってなりましたね!
画像投稿できるようになった時も喜ばれましたね。Twitterがオタクに向いたSNSになったのもそのせいだと思います。
四角アイコン、☆ふぁぼ、gifアイコン…みんなどこへ行った
ワシャこの目で見た! (昔は)ツイッターのアイコンが四角じゃった!※
※2024年現在は「X( Twitter )が公式に認証した企業や組織アカウント」のみが四角アイコン
急に。
アイコン四角でしたね!
あああああそう! アイコンが四角!
丸いアイコンに変わった時は「インスタかぶれかよ」と叩かれてました。
アイコンといえばgif画像も使えたんですよ。たまに手書きアニメにして遊んでました。
今でもまだTwitter初期から画像変えてなくて動くアイコンの方がいますよね。
ありましたねー! 懐かしい!
私も自分で作ったgifアニメにしていました!
そういう今はなくなったUIの思い出って他にありますか?
「☆」のふぁぼ※が「♡」のいいねになった時はかなり反発があった記憶があります。
※現在の「いいね」にあたるボタンは2015年まで「ふぁぼ」と呼ばれる星型のマークだった。
たしかに「ふぁぼ」と「いいね」はボタンを押す文脈が違いますもんね。
サードパーティークライアントでも♡を☆に戻すって機能のものが多かった気がします。♡への抵抗みたいな。
「なんか…ちゃうねん…♡は違うねん…」って気持ちです。
使ってましたその機能!
連続で他人のツイートをいいねしまくる「ふぁぼ爆」なんてのもありましたね。クライアントによっては通知欄が地獄になるんですよ。
Google拡張機能でも♡を☆に戻すものをよく見かけます。今でも「ふぁぼに戻りたい!」という人が多いのかもしれませんね。
「#ponponpain」に「ほかてら」…ささいなことを報告しあうミームが流行
当時Twitterで流行ったネットミームについてもお聞きしたいです。どんなものがありましたか?
「ほかる」「めしる」「クジラ」あたりは使ってました。
昔はTwitterがよく落ちてエラー画面が出たんですけど、その時に「クジラ」と「鳥」のイラストが表示されてたんです。
『天空の城ラピュタ』の「バルス」※は「クジラ」とセットでしたね。
※『天空の城ラピュタ』が地上波で放送されるたび、Twitterユーザーが映画終盤のあるシーンで一斉に「バルス」とツイートするため、Twitterのサーバーが落ちることが多々あった。「バルス祭り」とも呼ばれる。
ラピュタ放送についてTwitter公式アカウントがついつい本音を吐露→スタジオジブリも反応
Twitterのサーバーが落ちる時の象徴がクジラだったんですね。
あと、昔はハッシュタグが英語だけだったからローマ字で作った長文ハッシュタグがありませんでした? 「#●●_TANJYOUBI_OMEDETOU_CHOU_SUGOI」みたいなタグ。
英文タグだと「#ponponpain」はよく見かけました。
ぽんぽんぺいん!
ぽんぽんぺいん!?
「お腹痛い(ぽんぽん+pain)」ってことです。みんな最終的には「ぽんぺ」って言ってましたよね。
ぽんぺは気づいたら浸透していたな…。
なんか…気づいたらみんな使ってた…。
お腹痛いのをハッシュタグで報告するの、それだけですごい平和で楽しそう。
あと「ほかる」「ほかてら」を使う人もいました。「お風呂で離脱するね〜」「いってらっしゃい〜」みたいなノリです。
他にもお風呂を覗きますねみたいなジョークで「●REC」とか言うのもあって。
「●REC」懐かしい。今なら炎上しかねない。
Twitterでリアルタイムに会話してて「離脱して反応できなくなるよ」的な意味合いで報告していましたね。
だいたいこんな感じのやりとりでしたよね。
Aさん:ふろりだ ※「風呂に入るからTwitterから離脱する」の意
Bさん:ほかてら/REC/カッ<●><●> ※「いってらっしゃい」の意
Aさん:ふろいま ※「お風呂からただいま」の意
Bさん:ほかえり ※「おかえり」 の意
フォロワーに「お風呂行きます」って報告するの仲良しですごいと思っていて「ほか」系のミームについてはどうしても聞いてみたかったんです。
お話を聞いていると、2010年頃のTwitterはフォロワーと話すチャットツールとしての性格が強かった印象を受けます。
チャットツールといっても目的もなくダラダラ会話する感じだった気がします。
昔のTwitterってMMORPGのロビーでだべってる感じでしたね。
さっきもバズがなかったって話をしてましたけど、当時の主流SNSはmixiみたいな日記型でした。一方でTwitterはリアタイ性が強かったので、そういう意味ではチャットに近い感覚ではありました。
今振り返ると、ささやかな報告ツイートをよくしていましたね。
まさに「呟き」ですね。
東日本大震災で世間にバズったTwitter
「3.11の時Twitterに助けられた」大量解雇のニュースに中の人を案じていたら本人降臨…あの頃の思い出を振り返る
よろしければ2011年の東日本大震災におけるTwitterについても伺いたいです。
「緊急時の連絡ツールとしてTwitterが役に立った」という話をよく聞くのですが、実際に使っていた体験談をお聞かせください。
東日本大震災の時、そもそもLINEなどのメッセンジャーアプリがなかったんですよ。
通話もキャリアメールもつながらなくて、Wi-Fiか3G回線あれば連絡を取れたのがTwitterでした。
電話もメールも回線がパンクしているので身内と連絡が取れない。ニュースサイトだとリアルタイムの情報がない。「なんかすごく揺れて電車が全部止まってる」ぐらいしかわからなかった。
そんな中で「たった今、何が起こっているのか」を知れたのがTwitterだけだったんです。
一方、Twitter上でもいろんな情報が飛びかっていて、もちろんデマもあったので「みんな落ち着いて! 正しい情報の精査を!」とか「正しい情報を流すために日常会話は自重しよう」みたいな雰囲気はややありました。
私は地元が東北のあまり大きくない街だったのですが、TVや既存メディアだと情報があまり入ってこなくて。Twitterで地元の情報収集してましたね。
そういえば震災直後は携帯もまともに使えませんでしたね。連絡だけでなく情報収集にもTwitterが有効だったと。
あと東日本大震災でヤシマ作戦を呼びかけたのって特務機関NERV(@UN_NERV)※アカウントですよね?
そうそう。大規模停電を『新世紀エヴァンゲリオン』のヤシマ作戦※にたとえて呼んでいましたよね。
最初に結びつけたのは他の人だった気がしますけど、それを大々的に呼びかけたのはNERV(ネルフ)だったかな。
※アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する組織をパロディした防災情報発信アカウント。東日本大震災で発生した大規模停電の際に『エヴァ』で登場した「ヤシマ作戦」をキーワードに節電の協力をTwitter上で呼びかけ話題になった。
【ヤシマ作戦】午後6時から電力が著しく不足します。街のネオンや、ゲームセンターやパチンコ店。店に並ぶ機器類の電源を止めてください。需要は午後6時〜7時がピークだとか。特にその時間帯には、極力電力の消費を避けて下さい。炊飯時間をずらすだけでも、救える命があります。
— 特務機関NERV (@UN_NERV) 2011年3月12日
防災アプリ『特務機関NERV防災』はただのパロディではなく、気象庁から専用回線直差しだしさくらインターネットの子会社なので信用できる
なんならこの時のNERVが私が覚えている初めての「バズ」だった気がします。
NERV、最初は怪しいなりきりだな…と思ってました。
そうそう、NERVさんは「最初これフォローしていいんかな…?」ってなりました。
ヤシマ作戦あたりからNERVアカウントはガチだぞって思った気がします。
初めてのバズが節電の呼びかけってすごくいい話ですね。ヤシマ作戦はテレビでも取り上げられた記憶があります。
言われてみれば、テレビにTwitterが出るようになったのは東日本大震災以降かもです。
震災以降、「Twitterが有名になった」「ユーザーが増えた」という話を聞きますが、実感としてはどうでしょうか?
あまり実感はないですね。あくまでオタクの視点ですが、ユーザーが目に見えて増えたのはソシャゲの流行とTwitterの画像投稿が広まったあたりだと感じています。
私もフォロワーが増えた、とかはないです。ただ3.11からTwitterが世間に浸透した印象はあります。
それまでは「知ってる人は知ってる」ぐらいの感じだった気がしますね、Twitterって。
ユーザーが増える波みたいなのはそれまでも定期的にあったんですよね。でも世間に浸透したのは震災でテレビなどでも言及されてから、って感覚はあります。
今はトレンドとかもあって、フォローしてる人以外のツイートも気軽に見れるようになりましたけど、以前はフォローしてる人以外を積極的に見に行こうとはしませんでした。
なので、中から見ているとユーザーの増加がわかりづらくて、震災がきっかけで大きく変わった実感はないかもですね。
「なんか…気付いたら人増えてない…? 気のせい? いや増えてるな?」ぐらいの。
「なんかネット以外でTwitterって言っても通じるようになってきたな…?」みたいな。
あくまで私や周りの体感ですけど、昔のTwitterって一般人からしたら2ちゃんねるとかの匿名掲示板とあまり区別がつかないもので、そこに入り浸っているのはオタクばかりだった感じです。
それが「役に立つまともなツールらしいぞ」となったのは、たしかに震災がきっかけかもしれません。
ちょっとアングラとか若者文化ぽかったものが陽のあたるものになった…みたいな感覚でしょうか?
そう、昔はアングラ扱いでした。
先見の明がすごかった公式アカウントの数々
当時はTwitterが天下を取るとは…と思いました。さすがにインフラみたいな扱いになるとは思わなかったですね。
官公庁の公式アカウントができた時は私も思いました。まさかここまで来るとは。
駐日フィンランド大使館(@FinEmbTokyo)のアカウントは「にゅっと」を使って話題になってましたね。
フィンランド語の「今」が「にゅっと」で、いわゆる「〇〇なう」の意味で使ってました。
にゅっとも懐かしいー。
「なう」はフィンランド語で言うと「にゅっと(nyt)」。出勤にゅっと。
— 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) 2011年12月19日
企業アカウントとか昔はなかったですもんね。
昔からいた公式アカウントだとガチャピン(@GachapinBlog)さん※とか。すごく珍しかった。
※テレビ番組『ひらけ!ポンキッキ』発の言わずと知れた国民的マスコットキャラ
ガチャピンさんってそんなに前からTwitterにいたんですか。…あ、調べてみたら2009年にアカウントを作ってますね!?
2020年は、世界中がとっても、とっても大変な一年でした。こんなにみんなに会えない一年は無かったです。2021年は、少しでもみんなに元気を届けたくて、さっきムックとも相談して、一旦おやすみしていたTwitterを1から再開することにしたんだ。みんな、そして、ムック、今年もよろしくね。 https://t.co/mQlcmPcUle
— ガチャピン【Gachapin】🪺 (@GachapinBlog) 2021年1月1日
古参の公式アカウントだとカタログ通販のニッセン(@nissen)さんとか、あとNHKの番組を宣伝するNHK PR(@NHK_PR)さんも古いですね。
NHK PRは自我があって有名だった印象です。今で言うシャープ(@SHARP_JP)の公式アカウントみたいな。
それこそシャープ、NHK PR、ニッセンの三強時代があった気がします。
NHK PRさんも今はしっかりとした公式情報を紹介するアカウントですが、当時はNHKの職員さんが1人で始めたアカウントだったのでずっとゆるかったんです。
「自我のあるNHK」、すごい面白そうだから後でツイート掘ってみます。
自我のあるNHK。パワーワードだ。
「私が気になる今日の番組」をツイートしようとしていたのですが、もう出かけなければならないので、戻って来てからツイートします。えーっと、その…、もし、お手数でなければ、皆さんが気になる今日の番組を、ぜひ!とか何とか言っちゃったりなんかしちゃったりして…(丸投げモード)<(_ _)>
— NHK PR (@NHK_PR) 2010年5月21日
※掘ってみた。本当だ…
Twitter、やめられますか?問題
最後の質問になりますが、みなさんは今後もTwitterを続けますか?
Twitterは…やめません!
続けたいというか続けると思います。
なんというか人生の一部というか、あって当たり前みたいな感じなので…よっぽどの不利益がない限りは、文句言いつつも居座ると思います。
これまでもいろいろなSNSのサ終を見届けてきた身なので「終わるまではいる」くらいの気持ちです。
私は女性向け同人コンテンツの集約コミュニティとしてTwitterを利用しているので、そこがごそっと抜けたら抜ける気もします。
とはいえ、Twitter以上に適しているものはないのが現状です。
フォロワーを全員連れていける移住先があるなら乗り換えてもいいんですけどね…ないのでたぶんサ終まで居座る…。
みなさんから最後に「なんやかんややめられそうにない」言葉いただけてよかったです! 今TwitterもといXが大変なので比較的ポジティブな意見で安心しました。
ポジティブですかね?
やめられたらとっくにやめてる気もします。
やめたところで行く先がない。
続けたいというよりやめられたら苦労しない。
インプレゾンビ! どうにかしてほしい!
誤BANで自分だけサ終させられるのはもう勘弁してほしいです。
Twitterに歴史あり
最後の最後にポジティブなのかネガティブなのかよくわからなくなったところで、今回の「だいたい黎明期のTwitter座談会」は幕を閉じた。
終始驚きっぱなしだった筆者としては、以前のTwitterはフォロワー同士の距離感がとても近く、他のコミュニティとの干渉が前提ではない、牧歌的な雰囲気ただようSNSだったように感じた。今のXとはかなり勝手が違うのだろう。
この記事が、当時Twitterを楽しんでいた人たちに「こんな時代もあったんだよ!」と懐かしむ機会になってくれれば幸いだ。
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