神戸大迫、味スタの芝に見解 PK失敗で感じたピッチ状態「硬くて滑りやすかった」
FC東京戦で殊勲の活躍、前半早々にPK失敗で猛省
J1は3月9日に各地で第3節を行い、昨シーズン王者のヴィッセル神戸は味の素スタジアムでFC東京と対戦した。
1-1で迎えた後半29分、直接フリーキック（FK）で決勝ゴールを決めたのは、昨季の得点王であり、リーグMVPに輝いたFW大迫勇也だった。
試合を決めた右足の一振りは、昨シーズンの川崎フロンターレ戦で決めた直接FK弾を思い起こさせる弾道だった。同じようなコースを狙ったかと問われた大迫は「もちろん。チームに迷惑をかけたんで」と苦笑した。
大迫にとってこの試合のスタートは、苦いものとなった。前半5分、FW宮代大聖のシュートを相手選手が手でブロックしたとしてPKを獲得。大迫はキッカーを務めたが、シュートを打つタイミングで足を滑らせてしまい、ボールは大きく枠を外れていった。
「助走はいつもどおりでした。でも、滑りました。本当に反省しないといけないです。GKの逆は突けていたのですが、ただ……、切り替えてやるしかなかったです。（芝の状態は）硬くて滑りやすかったですね。ただ、そこは言い訳にはできないので、また責任をもって蹴りたいと思います」と反省しつつも、今後もPKキッカーを務めていく気概を見せた。
日本代表でも長く活躍した大迫だが、直接FKを蹴る選手という印象はあまりなかった。それでも昨季の川崎戦に続き、2シーズン連続で直接FKからゴールを挙げている。昨シーズンからFKの練習をしていたという大迫は「練習をして、そこから入るようになったので、これは続けるべきだなと思いました」と、語った。
昨シーズン22ゴールを挙げて得点王に輝いた大迫だが、今季は3試合目にして初ゴール。ここからのゴール量産が期待されるが、大迫自身も「点も取れたことも嬉しいですし、何よりもチームが勝てたことが素晴らしいと思います。次はホームで広島戦なので。広島もすごく調子がいいですし、熱い試合になるんじゃないかなと思います」と、3節を終えて2勝1分で首位に立っている相手との対戦を強く意識した。（河合 拓 / Taku Kawai）
