海外メーカーのコスパ最強スマホがスゴすぎる! 安いだけではない優秀なSIMフリースマホが次々に登場

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スマートフォンの進化は止まらない。2つのカメラレンズを搭載する機種が登場したと思ったら、今では3つや4つのカメラレンズを搭載する機種が当たり前になっている。

レンズの数が増えることで多彩な撮影が可能になったが、メリットはそれだけではない。画素数の向上やAIによる最適化をはじめ、様々な新技術によって人物撮影や夜景撮影のクオリティーも向上している。

カメラのほかにもメリットはある。
ディスプレイの大型化や急速充電、バッテリー容量の増大、省エネ機能、指紋や顔認証による生体認証の搭載、ジェスチャーによる操作など、現在のスマートフォンでは当たり前になりつつある。

しかも、ここ数年で海外メーカーによる価格破壊も進んでいる。
現在の2万円台や3万円台で販売されているスマートフォンは、普段使い以上の性能を備えていることには驚くばかりだ。

そこで今回は、筆者が昨年の2020年下半期にレビューや購入した海外メーカー製のコストパフォーマンスに優れたSIMフリースマートフォンを紹介してみようと思う。


●モトローラの最新モデル
アメリカに本社を置くモトローラ・モビリティ製のスマートフォン「moto g pro」と「moto g9 play」が2020年10月30日に日本で発売された。
モトローラの「moto g」シリーズは、1万円台〜3万円台の低価格モデルを以前からラインアップしており、「moto g pro」と「moto g9 play」も低価格帯モデルとして販売されている。

モトローラの公式オンラインストア「moto store」での現在の価格は、
「moto g pro」が3万5,800円、
「moto g9 play」が2万4,800円
(価格はすべて税込)


moto g pro


「moto g pro」のディスプレイ面は狭額縁のフルスクリーン仕様で、左上にパンチホールタイプのインカメラを備えている。正面をパッと見ただけだと、ハイスペックモデルと大差がない。ビジネスシーンを意識した機能やサービスに対応しており、スタイラスペンも内蔵し、スタイラスペンを引き出すとすぐにメモが取れるなどの機能も備えている。

メインカメラはクアッドピクセルテクノロジーによる高解像度で高感度なカメラセンサーを採用した約4800万画素カメラを搭載しており、約200万画素のマクロカメラや約1600万画素の動画に特化した超広角アクションカメラも搭載している。

約6.4インチのフルHD+ディスプレイ、Snapdragon SD665 オクタコアプロセッサ、4GBの内蔵メモリー(RAM)、128GBの内蔵ストレージ(ROM)、4000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、普段使いには十分すぎるほどのスペックだ。

背面デザインも絶妙な色合いで高級感もあり、決してチープな作りではない点も注目したい。やや特殊な仕様のAndroid Oneモデルではあるが、Android 10がベースのため、OSバージョンも最新だ。


moto g9 play


「moto g pro」よりもさらに低価格なのが「moto g9 play」だ。
こちらもチープさを感じさせない製品だ。

約6.5インチで解像度がHD+のIPS液晶を搭載。大画面の上部には小さいしずく型のノッチに約800万画素のインカメラを搭載する。背面には3つのカメラを搭載し、内側のカメラは「moto g pro」と同じくクアッドピクセルテクノロジーによる高解像度かつ高感度なカメラセンサーを採用した約4800万画素のメインカメラに加え、約200万画素のマクロレンズと深度センサーを備えている。

Snapdragon SD662 オクタコアプロセッサ、4GBの内蔵メモリー(RAM)、64GBの内蔵ストレージ(ROM)、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、20Wの高速充電にも対応している。

「moto g pro」および「moto g9 play」のどちらにも「指紋認証」や、2枚のSIMが使える「デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)」、各種アクションによって操作ができる「Motoアクション」も搭載している。

正直、カメラの性能もだが、インターネット、メール、各種SNS利用、動画閲覧、音楽再生などなど、普段使いには十分なスマートフォンだと感じた。


●OPPOの最新モデル
中国に拠点を置くメーカー「オッポ」の日本法人オッポジャパンは、昨年10月にオウガ・ジャパンに社名変更した。ブランド名は「OPPO」を継承するとのことで、昨年11月に日本市場に投入された最新モデルは「OPPO A73(オッポ エーナナサン)」とOPPOの名称を冠している。


OPPO A73


「OPPO A73」は、約6.44インチの大画面有機ELを搭載。画面占有率約90.7%のフルスクリーン仕様で、解像度もフルHD+と高精細だ。

背面の4つのカメラは、約1600万画素のメインカメラ、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のモノクロカメラとポートレート(ToF)カメラを搭載している。AIによる色補正機能や、ポートレートモード、夜景モードも搭載しており、気軽にシャッターを切るだけで綺麗な写真が撮影できる。

インカメラも約1600万画素の広角カメラでポートレートモードや夜景モードにも対応している。

4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、急速充電のQuickCharge 3.0にも対応。さらに、「省エネモード」や「超省エネモード」などのバッテリーマネジメント機能も搭載している。

大画面、多彩なカメラ、大容量バッテリーを搭載しながら、本体サイズを抑え小型軽量化を実現している。背面のレザー調の質感と相まって、とても薄くて、持ちやすく、手に馴染みやすい。厚みは約7.45mm、重量は約162g。

ちなみに、先に紹介した「moto g pro」は最薄部の厚さが約9.2mm、重量が約192g、「moto g9 play」は最薄部の厚さが約9.18mm、重量が約200gなので、「OPPO A73」が薄くて軽いというのはカタログスペック上でも一目瞭然だ。

さらに「OPPO A73」は、対応しているアプリであれば2画面表示できる「画面分割」機能や、あらかじめ設定した機能やアプリを簡単に呼び出せる「スマートサイドバー」など、使い勝手を意識した細かな機能が搭載されているのも特徴だ。

SoCはSnapdragon 662、内蔵メモリー(RAM)は4GBを、内蔵ストレージ(ROM)は64GBを搭載している。またeSIMとnanoSIMカード(4FF)による「デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)」にも対応している。

バランス重視のミッドレンジモデルといった印象が強いが、ここまでのスペックを持ち合わせてメーカー希望小売価格はなんと3万800円というのだから驚きだ。
1月12日時点では、さらに値下げが実施されており、量販店やAmazonでは2万円台半ばの価格で販売されている。


●2020年ダントツのコスパ最強モデル
ガジェット好きの界隈では知っていて当然のレベルだろうが、一般的には認知度ゼロに等しいと思われるコスパ最強モデルが存在する。

まさに知る人ぞ知るこれまでの常識を覆すレベルのコスパ最強モデルがシャオミの「Redmi Note 9S」だ。


Redmi Note 9S


中国に本社を置くXiaomi(シャオミ)が日本市場向けに昨年の6月発売した「Redmi Note 9S」は、2万円台とは思えないスペックを搭載している。筆者も昨年の10月に購入し、現在メインのスマートフォンとして利用している。

製品名に「Note」と付くだけあってサイズは大きくて重い。重量は今回紹介した中でもっとも重い約209g。ディスプレイも今回の中ではもっとも大きい約6.67インチのフルHD+ディスプレイを搭載している。もちろん、狭額縁によるフルスクリーン仕様だ。持ち歩くという観点では小さく軽いというのはとても重要だが、一方で小さめ画面だと目の疲れが気になる。

筆者は「Redmi Note 9S」を購入するまで、画面サイズが約5.5インチのスマートフォンをメインで利用していた。薄くて小さくサイズ感は申し分なかったが、年齢的な視力の衰えと目の疲れが気になっていたので、大画面スマートフォンにしたことによって随分と楽になった。

カメラは約4800万画素のメインカメラをはじめ、約800万画素の超広角カメラ、約500万画素のマクロカメラ、約200万画素の深度カメラを搭載し、AI撮影はもちろん、夜景を美しく撮影できるナイトモード、背景ぼかしの調整もできるポートレートモードなどカメラ機能もかなり充実している。約1600万画素でポートレートモードに対応したパンチホールタイプのインカメラも搭載している。

カメラ機能は申し分ない上、さらに基本仕様として、Snapdragon 720G オクタコアプロセッサ、4GBもしくは6GBの内蔵メモリー(RAM)、64GBもしくは128GBの内蔵ストレージ(ROM)、5020mAhの大容量バッテリーを搭載しており、急速充電にも対応している。生体認証は指紋および顔認証に対応している。

内蔵メモリー4GB、内蔵ストレージ64GBのモデルで2万4,800円、内蔵メモリー6GB、内蔵ストレージ128GBのモデルで2万9,800円と驚くべき価格で販売された。

実は、中古のPCやスマートフォンなどを販売している「じゃんぱら」では、昨年末頃から未使用品の4GB/64GBモデルが2万円を切る価格で、6GB/128GBが2万円台前半で販売されている状況だ。

さらに、昨年末に発表されたインプレスの「読者が選ぶケータイof the Year 2020」において、SIMフリーモデル部門で堂々の1位を獲得している。

正直なところ、この性能でこの価格で販売されたら買わない理由が見つからない。
今年2021年は5Gに対応した低価格モデルも次々に登場することが予想されており、今から楽しみにしたい。







moto g pro - android smartphone | motorola JP
moto g9 play - android smartphone | motorola JP
OPPO A73 有機ELになった。 全身、美しくなった。 | オウガ・ジャパン
Xiaomi Japan


執筆:S-MAX編集部 2106bpm