OECDが提言した「就職氷河期世代」に必要な対策
日本では雇用が不安定な非正規雇用が全体の3割を占める。その中には実態が雇用者と同じながら、規制や納税、組合加入が適用されない「えせ個人自営業者」がいると指摘。労働者としての権利の保護が必要とし、より良い規制と実効力ある運用が重要とした。
非正規雇用者らの労働組合への組織率は低いのが実情。だが日本では、パートやアルバイトの組合員が全加入者に占める割合は1990年の1・5%から、17年には7・9%に上昇し、加入後に労働条件の改善傾向がみられる。
報告書では、日本は生産年齢人口(15―64歳)が減少する半面、近年の景気拡大で全体の雇用は着実に増え、18年には統計開始以来最大、同年齢層の雇用率も過去最高になったと説明。しかし、ロボット化、デジタル化で「労働者の54%が相当程度の省人化(自動化)リスクにさらされている」とし、その内訳として約15%の仕事が完全になくなり、約39%が大幅な変化を経験する可能性を指摘した。事業主にはリスクにさらされている層への訓練を求めるとした。OECDのステファノ・スカルペッタ雇用・労働・社会政策局長は「立場の弱い人たちへのきちんとした政策を講じる必要がある」と日本政府に訴えかける。
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