12日、日本代表に西野朗新監督が就任しました。

今回の監督交代劇については、さまざまな意見と見解が出ています。なぜ交代させたのか、どうしてこの時期だったのか、交代そのものが正しいのか、今後にどんな影響があるのかなど、たくさんの方向の話が一気に噴き出していると言っていいでしょう。

僕としては、新監督が決まって前に進み出した以上、西野監督が持っている側面や今後の話などについて話をしていこうと思います。

今回、西野監督についてよく取り上げられるのが、1996年アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」と呼ばれているブラジル戦への称賛です。一方で、アトランタ五輪では結局グループリーグを突破できなかったではないかという声もあるようです。

アトランタ五輪で忘れていけないのは、ブラジル戦に勝ったけれども、その後ナイジェリア戦に負けて日本が追い込まれたということです。苦境に立ったことでチームが崩壊したという捉え方もありました。

ですが、日本は最後のハンガリー戦で勝利を収めることができました。もしもチームがまとまっていなかったら、あの勝利はありません。

西野監督は選手の意見をまずはしっかり聞いてくれます。僕も率直に自分の考えを言っていましたし、そのことで監督と衝突することもありました。ただ、監督は選手の意見をよく聞き、その上で、監督の意図もしっかり伝え、最後は監督の見解とおりの戦術を練ります。

それでも選手に一度意見を吐き出させてくれたことで、チームはまとまるのです。中田英寿も「あのときのチームが一番楽しかった」と言うほどです。

しかも、アトランタ五輪は日本にプロサッカーができて初めて、さらに1968年のメキシコ五輪からは28年もの月日を経て出場した大会だったことも考慮すべきでしょう。

選手の良さを引き出し、組み合わせてチームを作るのが西野監督のやり方です。実際に経験しているからこそ、僕は期待を高めています。