未来とドニプロのうち、ナポリのラファエル・ベニテス監督が選ぶのは今現在だ。つまり、7日の試合のことだけに集中するということである。

ナポリは7日、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝ファーストレグでドニプロと対戦する。シーズン後の去就が騒がれるベニテス監督だが、前日会見で次のように述べた。

「私の未来? 何も変わっていない。会長は私の考えを知っている。代理人は彼の仕事をするために来ているんだよ」

そして、ベニテス監督はドニプロ戦のことだけを語った。

「この試合がいかに重要かは、全員が分かっている。我々は歴史的な瞬間の前に立ち会っているんだ。唯一無二のチャンスなんだよ。クラブは街の財産であり、試合のことだけに集中する必要がある。クラブにとって、街にとって、我々にとって、決勝進出はこの上なく重要なんだよ」

ドニプロを軽視してはいけない。

「彼らは厄介なチームだ。アグレッシブで、(イバン・)ストリニッチから聞いているよ。ドニプロは重要なライバルたちを下してきたんだ。それを忘れてはいけない。それに、戦術的に組織されており、セットプレーも非常に怖いんだ」

「優先すべきは勝つことだ。もちろん、失点しなければさらに良い。自分たちのプレーをしたいね。ファーストレグがホームだから、ハートだけじゃなく、頭も使う必要がある。試合のマネジメントを改善しなければいけないね」

「我々にはまだ勝利への意欲とエネルギーがある。欧州でもリーグ戦でも、良い形でシーズンを終えることが可能なんだ。全員がすべての試合に出たがるし、だからこそ私も落ち着いていられる。それに、(ロレンツォ・)インシーニェのような重要な選手たちも戻ってきた。これはチーム内の競争を高めるための助けになる」