全国各地でクマが人里に現れ人間が襲われるケースが多発している。天候の影響によるエサ不足が直接の原因と見られるが、根本的には人間と野生動物の共存が一段と難しくなってきている事情がある。折りしも生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10=名古屋会議)で生物の多用性を守るための方策が検討されているが、クマに限らず、サルやシカを含め、人間の知恵が問われている。   &nbs