バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が18日、新たな契約書にサインをした。ペップ・グアルディオラ監督との契約ではない。今シーズン終了後に契約が満了となる同監督に対しては、すでに以前からビッグネーム入りを果たす報酬アップを含めた契約延長オファーが準備されている。だが、ペップは時間をかけることにし、「適切なタイミングではない」と述べており、考えることを望んでいる。バルセロナのサポーターは、1シーズンで6つのタイトルをもたらした指揮官について、どこかのクラブ(ここへきてマンチェスター・ユナイテッドの名前も浮上している)が連れ去ることを恐れているのだ。

グアルディオラ監督との契約延長を待つ一方で、ラポルタ会長は別の契約書にサインした。今回はクラブが支払うのではなく、収入を得る契約だ。トルコ航空とのスポンサー契約である。3年契約で、金額については明かされていないが、スペインでは年間500万ユーロ以上と伝えられている。2009年の経済危機において、乗客数を伸ばした唯一の航空会社であるトルコ航空は、バルサのイメージを生かすとともに、スタジアムに広告を掲げることとなった(ユニフォームへのロゴはない)。

さらに、リオネル・メッシとそのチームメートたちの長距離移動にも使用される。ただし、スペイン国内でも、(チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の相手)シュトゥットガルトへもある方法が取られる。スペインの法律では、国外の航空会社の飛行機がスペインから当該国以外の目的地へ飛ぶことが許されていないからでもある(グアルディオラ監督はクラブワールドカップでアブダビへ旅立つ際にこれを抗議していた)。つまり、イスタンブールで常にトランジットをしなければいけないということだ。だが、それほど悪くもないだろう。世界の頂点に立つ2組が手を組んだのだから。

バルセロナはすでに世界のトップに立っている。目標はそこにとどまることだ。ラポルタ会長は次のように話している。

「レアル・マドリーとの5ポイント差は保証にはならない。だが、このチームは決してハングリーさを失わないでいられるんだ。私はグアルディオラとすぐに契約を延長したい。彼は考えることを望んでいる。彼の決断を尊重するが、我々はこの問題をできるだけ早くまとめたいと願っているよ。私は、歴史的シーズンに貢献した人がすべて残るべきだと思っている。このシーズンは並ぶことはできても、それ以上にすることはできない。マンチェスター・ユナイテッドが本当に我々の指揮官を望んだとしても、私は驚かないよ。現時点で彼は世界最高の指揮官だからね。だが、彼はここに未来がある。最終的には残るだろう」

さらに、バルセロナでの通算得点数を101ゴールまで伸ばしたメッシに対しては、「彼がやったことは、彼がメッシじゃなかったら、信じられないことだろう。だが、彼の天性の才能と勝利への意欲を知っているから、私はあまり驚かないよ。22歳で彼は世界最高の選手となり、バルセロナのリーダーとなった。だが、謙虚さを失わず、ハードに働いている。彼を愛し、その仕事において彼を支えている家族のおかげでもあるね」と賛辞を送った。