脳科学者の茂木健一郎が、YouTubeチャンネル「茂木健一郎の脳の教養チャンネル」にて「生きがいの本質は、学び続けること」と題した動画を公開した。動画では、人生のステージごとに変化する「生きがい」のあり方と、年齢に関わらず人生を豊かにするための最も重要な鍵が「学び続けること」であるという結論が示されている。

茂木はまず、「生きがいというものは、人生のステージによって少しずつ違う表情を見せる」と説明する。子供の頃の生きがいは天真爛漫に自分の好きなことを自由にやることであり、それが学習に繋がっていく。保護者が見守る「安全基地」の中で安心してチャレンジできる時期だ。しかし、思春期を迎えると社会性が芽生え、成績という「社会化された評価」に直面し、就職すると会社のルールや評価に合わせるようになる。茂木は、日本の新入社員が着るリクルートスーツを「個性を関係なく社会の側の評価関数に合わせるという象徴」と表現した。

一方で、社会に出て働き続けるうちに、型にハマらなくてもうまくいくことに気付くという。クリエイティブで成功している人ほど、子供時代の楽しみを大切にし、結果としてそれが良い仕事に繋がっていると指摘する。さらに、定年退職などによる肩書きの喪失について、自身のメンターである養老孟司を例に挙げた。養老が東京大学の教授を辞めた際に「大学を辞めた翌日、空が青く見えたんだよ」と語ったエピソードを紹介し、現役時代から自身の興味である昆虫研究という生きがいを持っていたからこそ、退職後ものめり込めていると解説した。

動画の終盤で茂木は、生きがいを貫く大切な価値は「学び続けること」だと断言する。何歳になっても「ここからの未来が楽しみだ」という楽観的な態度を持ち、遠足の前の子供のようなワクワク感を大切にすることが、生きがいの本質であると結論付けた。

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