好んで読む作品には一定の傾向があり、大きく三つに分かれる。一つは心が温まってリラックスできる作品、次に新しい知識が身に付く作品だ。三つ目は人としての生き方や物事に対する考え方を振り返るきっかけになる作品で、中でも『がんと闘った科学者の記録』(戸塚洋二著)には感銘を受けた。ノーベル賞候補と注目されながら、がんで2008年に亡くなった物理学者の戸塚先生が、ノンフィクション作家の立花隆との対談をまと