上海国際博覧会(上海万博)のインドネシア館で14日、「インドネシア・コーヒー祭り」が始まった。同国は世界有数のコーヒー豆生産国で、2009年の輸出量は世界第4位の51万トン。コーヒー消費量が拡大している中国の観客に、特産品を紹介した。なかでも注目を集めたのが、超高級品の「猫の糞コーヒー」という。

 コーヒーの果実は赤または紫色で、中に種子が2つ入っている。これがコーヒー豆だ。果肉は食べられるが量が少なく、水につけて発酵させ、柔らかくしてからコーヒー豆だけを取り出し、商品とすることが多い。

 「猫の糞」コーヒーはインドネシアで「コピ・ルアク」と呼ばれる超高級品だ。農園に侵入した野生のジャコウネコが、果実を食べる。その糞には未消化の「豆」が含まれているので、洗浄・乾燥を経た上で商品とする。焙煎(ばいせん)すると独特の香りを持つ。産出量が少ないので、「世界一高価なコーヒー豆」とされる。

 上海万博のインドネシア館ではコーヒー祭りにあたって、「コピ・ルアク」を供している。1杯380元(約4900円)で、1日12杯までの限定だ。

 中国人はまず、「猫の糞」から取り出すコーヒーということに注目し、それが世界も最高級品ということで、さらに驚いた。中国新聞社は、「名称を聞くと、変な感じだが、飲んでみると口全体が香りにつつまれる」と、「猫の糞」コーヒーのすばらしさを紹介した。

 インドネシア館のコーヒー祭りは18日まで。

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◆解説◆ 中国人の海外に対する理解は、現在でも「かなり初歩的な段階」と言わざるをえない。国全体の閉鎖状態が長く続き、海外旅行ができる裕福な階層は今でも限られている。

 「歴史的な文明大国」である一方で近代化が遅れ屈辱感を味わったことも、中国人の「国際的感覚」を制約している一因だ。他国の文化に接した際、「自分たちとの優劣」が気になり、多彩な文化をありのままに評価する視点が欠ける傾向がある。特に、先進国以外の国や地域、民族に対して、一方的な優越感を持つことがある。

 上海万博の最大の意義は、中国国内で多くの中国人が、世界各地の文化や技術的成果に接することにある。多くの人が、それまで想像もしなかった「外国のよいもの」に接することは、国外の物事を判断する際の柔軟さを増進することにつながると、期待できる。(編集担当:如月隼人)



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