「本を読みたいけれど、何を読めばいいの?」

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 そんな声を受け誕生したのが、『0冊目の本』(瀬尾まいこ/新潮社)だ。収録されている瀬尾まいこさんの書下ろし短編小説「今、ぼくの70ページ」は、デビュー作である『卵の緒』のアフターストーリーとなっている。

 『0冊目の本』は全国の中学校・高校で配布され、電子書籍版は各電子書店にて無料でダウンロードが可能だ。子どもたちの学習がデジタル化する今だからこそ、本書には読書のハードルを下げる多様な仕掛けが施されている。

0冊目の本


【あらすじ】

 中学3年生の朝井育生は、絶賛反抗期中。どうでもいいことにイライラしたり、突如やる気がなくなったり、妹の育子をうっとうしく感じたり。でも、中学最後の大会が2週間後に迫り、最後くらいは本気でやってみようかなと考えはじめ――。家族や友達が愛おしくなる、瑞々しいひと夏の物語。

■読書が苦手でもたのしく読める! 考え抜かれたヒントと仕掛け

■まずは大きな文字からスタート!

 『0冊目の本』を開くと、まずは特大サイズの文字が目に飛び込んでくる。それが1章かけて、ゆっくりと新潮文庫のサイズへ。だんだんと文字の大きさに慣れていくため、いつの間にか小さな文字もストレスなく読めるようになる。



■小見出しには日付が!

 文字だけを追っていると、物語の時間がいつの間にか進んでいて戸惑うことがある。しかし『0冊目の本』なら安心だ。小見出しに日付が刻まれているため、読書に慣れていない子どもでも、迷子にならずに物語の世界を楽しめる。



■かわいい「ヨムム」のイラスト入り!

 この夏デビューした新潮文庫の新キャラクター「ヨムム」がガイドとなり、読書がもっと楽しくなる提案を届けてくれる。ぜひページをめくって、その姿を探してみてほしい。読みやすさと読書愛を見事に両立させたこの仕掛けは、子どもだけでなく、大人の心をも魅了するはずだ。



■瀬尾まいこさんのコメント

引用----

 本をめぐる厳しい状況が続いている中、「まずは本を好きになってもらいたい」「本を読んでくれる人を増やそう」と思い立ったのは2年前。それから、新潮社さんと2年間、何度も何度も話し合いを繰り返しました。

 読書は単純に楽しいもの。もっと気軽に本に触れてほしい。本への扉になるようなことがしたい。そうやってみんなで悩んで試行錯誤の末、『0冊目の本』ができあがりました。

 この本を開いてみてください。あちこちにワクワクする仕掛けがあり、するっと読み進められる、思いっきり楽しい1冊になっています。

 物語は、私自身も0に戻って、デビュー作の『卵の緒』の続きを書きました。(もちろん、『卵の緒』をお読みでない方にも、楽しんでいただけるお話にしたつもりです。)

 少し成長した登場人物たちと過ごせて、とても自由な執筆時間でした。やっぱり小説は読むのも書くのも楽しい!

 本は時にあなたに寄り添って、新しい扉を開いてくれる。ほかにも様々な力を持っています。

でも、まずは気軽で楽しいものです。

この1冊を閉じた時、次は何読もうかな。そう思っていただけたら、私たちは最高にうれしいです。

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■『0冊目の本』という選択肢を

 中学校教諭の傍ら作家デビューした瀬尾さんが、25年の時を経て「0に戻って」書き下ろした『0冊目の本』。「本を好きになってもらいたい」という想いから生まれた数々の仕掛けは、子どもたちへの愛情のようにも映った。本の力を信じ、執筆を楽しみ続ける瀬尾さんは、今後もたくさんの人々を読書の入り口へと迎え入れるのだろう。

【無料ダウンロードはこちらから】

0冊目の本