書店に積まれた村上春樹さんの最新作

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作家・村上春樹さん(77)の約3年ぶりとなる最新作『夏帆―The Tale of KAHO―』が3日に発売され、当日の朝8時から営業する書店と、新刊を求めて訪れたファンを取材しました。

最新作『夏帆―The Tale of KAHO―』は村上さんの長編小説としては2023年4月刊行の『街とその不確かな壁』以来、約3年ぶり。長編小説としては初めて、女性単独の主人公で、26歳の絵本作家・夏帆の身の回りで起こる奇妙な出来事を描いた作品です。初版発行部数は25万部にのぼっています。(出版社発表)

■出勤前に読書を楽しむ姿も

東京の港区にある書店・magmabooksは、村上さんの最新作発売のため営業時間を午前11時から午前8時に、3時間ほど早めて開店しました。

オープンと同時に来店し購入後、併設された読書スペースで読み始めたファンに話を聞くと「これから仕事です。お昼からなので」と出勤前に一足早く読むために書店を訪れたといいます。村上さんの約3年ぶりの新作については「本当にこどもの頃にかえったかのような感じですごくわくわくしていましたね」と話しました。

同じく開店直後に2番目に訪れた客は村上春樹作品を初版でそろえているというコアなファン。村上春樹さんの魅力について「文章のリズムもストーリー展開もそうですけど、自分が17歳のときに『ノルウェイの森』がベストセラーになったので世代的に重なっていた」と熱く語りました。

■最新作の注目は「女性が主人公っていうところ」

出勤前に訪れたというファンは前日から楽しみにしていたといい、「買って帰って金曜の夜にお酒を飲みながら読もうと思っていた」と話しました。また「女性が主人公っていうところが今までと違うというのはメディアでも言われていると思うんですけど、私もそこが気になって読みたいなと思って」と最新作で注目していることを語りました。

■ファンになるきっかけは『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

大学生のころ『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んでファンになったと話す客は村上さんの魅力について「言葉がすごく丁寧に選んで書いている印象があって、とても表現が好きなので楽しみにしています」とこれから新刊を読むことを楽しみにしている思いを明かしました。

村上さんは1949年、京都市生まれ。1979年に『風の歌を聴け』でデビューし、主な長編小説に『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』、『街とその不確かな壁』などがあります。2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2016年アンデルセン文学賞など様々な文学賞を受賞しています。