2点目を決め、チームメートと喜ぶ米国のティルマン(中央〈17〉)=ロイター

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 サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は1日(日本時間2日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、米国(世界ランキング17位)はボスニア・ヘルツェゴビナ(同64位)を破った。

 米国が2大会連続で16強入りした。前半終了間際にバログンの今大会3得点目のゴールで先制。後半途中にバログンが退場したが、終盤にティルマンがFKを直接決めた。ボスニア・ヘルツェゴビナはエースのジェコが後半開始早々に脚を押さえてピッチを退き、攻め手を欠いた。

米国2―0ボスニア・ヘルツェゴビナ

 試合後、1970年代の米ヒット曲「カントリー・ロード」が流れると、場内に幸福感が広がった。「完璧な1日ではなかったけど、自分たちの1日だった」。リチャーズの言葉通り、米国が危なげなくボスニア・ヘルツェゴビナを退けた。

 のびのびと2ゴールを奪った。前半終了間際、ティルマンのパスからバログンが決めて先制。そのバログンが64分に相手選手の足首付近を踏みつけて退場となった後も、崩れなかった。「壁を越せるか疑ってきた仲間がいた。練習通りに決められてよかったよ」。ボールの芯を射抜く直接FKで2点目を挙げたティルマンは、笑って振り返った。

 「自由の国」を掲げてきた米国らしく、多様なルーツを持つ朗らかな面々がそろう。値千金の得点を決めたバログンはイングランド、ティルマンもドイツの年代別代表歴を持つが、フル代表は米国を選んだ。特にロンドン育ちのバログンは、マッケニーらがSNSでアプローチ。フロリダ州オーランドで食事をおごり、「こっちに来い」と誘った逸話が知られている。

 8強入りが懸かる次戦の相手は、強豪ベルギーに決まった。ティルマンに「今日の勝利が自信をもたらしてくれるはず」と恐れはない。1930年の第1回大会は3位になっている米国。場内に響いた名曲にあるように、4強という「立ち返るべき場所」へ突っ走る。(平地一紀)

 米国・ポチェッティーノ監督「誇らしい勝利だ。こういう素晴らしい選手とファンがいれば、何事でも成し遂げられる」

 ■初の決勝T ボスニア健闘 欧州予選プレーオフ決勝でW杯優勝4度のイタリアを破り、2度目の出場を決めたボスニア・ヘルツェゴビナ。1次リーグをしぶとく戦い、この日も共催国の米国に屈したとはいえ、ボール支配率やシュート数は上回った。カティッチは「W杯で国を代表し、米国のような強い相手に立ち向かえた。素晴らしいチームだった」と爽やかに大会に別れを告げた。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ・バルバレス監督「(今大会で初の決勝トーナメント進出を果たし)祝うべき結果だ。悲しむべきではない。2点を追う展開になっても、戦う選手たちを見る私の心は満たされていた」

 【交代】(米)バーホールター=87分デスト、ペピ=87分プリシック、レイナ=95分+マッケニー(ボ)マフミッチ=51分ジェコ、タヒロビッチ=51分シュニッチ、バイラクタレビッチ=51分ギゴビッチ、タバコビッチ=75分コラシナツ、メミッチ=75分カティッチ

 【警告】(ボ)ラデリッチ

 【退場】(米)バログン